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昨夜娘が、寝る前に「お話をして〜」とせがんできたので、「何がいい?」と聞いたら、「舌切雀!」と言って自分で話をしてくれました(笑)。

その話を聞きながら、舌切雀の二次的著作物を思いついたので書いてみます。

 

子供向けではありません。

知的財産権の学習者向け・・・かな?

 

 

むかしむかし、あるところに優しいおじいさんとずる賢いおばあさんが住んでいました。

ある日、おばあさんがノリを作っていると、おじいさんの飼っているスズメがそれを食べてしまいました。

 

怒ったお婆さんは、雀の舌をちょん切ってしまいました。

 

舌を切られた雀は泣く泣く森に消えていきました。

 

スズメがいなくなったことに気付いたおじいさんは、急いで可哀想な雀を探しに行きました。

 

 

森の奥深くに入ると、「チュンチュン」と懐かしい声が聞こえてきます。

 

「可愛い雀や、お前なのかい?」

「ああ、おじいさん、迎えに来てくれたのですね」

「お婆さんが酷いことをして申し訳なかった。もう舌は大丈夫か?」

「ええ、雀のお宿にはどんな傷も治す薬があるんですよ」

「ああよかった。」

「さあ、おじいさん。私達の踊りを見て楽しんでいってください」

おじいさんは可愛らしい雀の踊りとご馳走を楽しみました。

 

帰り際にスズメが言いました。

「おじいさん、おみやげにこのつづらのうちどちらかを持って行ってください」

大きいつづらと小さなつづらを目の前にしておじいさんは言いました。

 

「わしみたいな年寄りにこんな大きなつづらは持てん。この小さなつづらをいただくよ」

 

家へ帰り、お婆さんの目の前でおじいさんはつづらを開きました。

すると、中からは大判小判がザクザクと出てきました。

 

それを見たお婆さんは、「じゃあ、わしも!」と雀のお宿へ向かいました。

 

 

雀のお宿につくと、同じくスズメがお婆さんを出迎えました。

 

「チュンチュン、お婆さんいらっしゃい。ご馳走を食べて行きませんか?それともつづらを持ってすぐに帰られますか?」

 

おばあさんは少し考えてから言いました。

 

「私はどちらのつづらもいらん。代わりにお前の舌を治したその不思議な薬の作り方を教えておくれ。それから、お前たちの踊りをビデオに撮らせてくれんか?」

 

「そんなのお安いご用です。」

 

気の良いスズメたちは、おばあさんに薬の作り方を教えてあげました。
それから、自分たちの踊りを披露しました。

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おばあさんは薬の作り方を必死で覚え、雀のダンスをビデオに収めました。

 

おばあさんは家へ帰ると急いでスズメたちに教えて貰った発明を出願明細書に落とし込み、特許出願しました。

特許出願はとても斬新な技術だったので数ヶ月のうちに特許登録され、その特許は世界中でライセンスされ、おばあさんは特許のロイヤリティで億万長者になりました。

 

また、おばあさんはYouTubeに「話して踊るスズメたち」がダンスをしたり談笑している姿をアップしました。

その動画は、再生回数100億回を超え、おばあさんは多額の広告収入を得ました。

 

特許権と著作権という知的財産権を有したおばあさんは「スズメがこんな富をもたらしてくれるなら最初から優しくしていたのに」と言いました。

 

おじいさんはそれを聞いて苦笑いしつつも可愛らしい雀のダンスをYouTubeで繰り返し見みては微笑むのでした。

おしまい

 

 

子供の頃に初めてこのお話を聞いた時、切り取られた舌の存在が気になって仕方なかったことを思い出しながら創りました(笑)。

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