先週、5才児がドラム式洗濯機の中に入って死亡というニュースを見ました。このブログでもそして旧ブログでも何度も取り上げてきた事故。

 

このような事故を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。

 

まあ、答えは既に何度も書いているのですが、最善の策は、「設計の段階でドラム式洗濯機の中から鍵をかけられないようにする」が正解です。

 

他にもいろいろな方法はあります(たとえば、親が見るとか)が、ものが溢れるこの時代、洗濯機としての機能を備えているだけでは必要不十分で、「絶対の安全性」があってこその家電製品です。

 

そう。何度も何度も言っていますが、「顧客の馬鹿な行動を先回りして考えて設計」しなくてはいけないのです。

 

「洗濯機を作ったメーカーに責任はない」と考えているだけならそのメーカーは二流です。

 

そうではなくて、

「責任云々の前に、絶対に事故が起きない家電を創ろう」と考えるのが一流メーカーです。

そして、そんなメーカーが今後必要とされる会社です。

 

家電の会社はいくらでもあります。一社が潰れたところで消費者には痛くも痒くもありません。

 

しかし、

「絶対に安全でかつ優れた品質」の製品だけを販売する会社があったとしたら、それは最高のブランディングに繋がります。

その会社が売っているものは「家電」ではなくて「安心+α」ですから。

もうただのメーカーではないですよね。

こういう会社は「信頼」という知的財産を構築することができます。

 

安心を買えるのだったら高くても買いますよ。少なくとも私はね。いたずらばかりしている子供が3人もいますし。

 

腰のマッサージ機があったら、肩のマッサージに使おうとする人がいるだろう、

食洗機に車のおもちゃを入れて洗車をする子がいるかもしれない。

掃除機の上に乗って掃除(?)する子供やペットもいるかもしれない。

 

そうやって顧客の馬鹿な行動を先回りして設計をしなくてはいけません。

しつこいくらい何度も書いていますが、「マーフィーの法則」を取り入れた設計です。

 

そうすることによって、「普通のメーカー」から頭一つ飛び抜けることができます。

 

そして、よく出た杭は目立つのです。

 

 

「良いものを作っているのに売れない」

そう悩んでいるメーカーさんは、ぜひ、この「マーフィーの法則」を組み入れた設計をしてみてください。

 

本当に顧客のことを考えた製品は「売れる」んです。

 

少なくとも、私はその製品について広めるお手伝いをしようと思いますし。

安全で優れた製品は人の心を動かしますよ。

 

 

製品の差別化を図りたい、特許をとって差別化だ、知財戦略だ・・・

そう考えるのも良いのですが、知的財産権をとらなくても、知財を戦略に組み入れて売上をアップすることはできます。

私が弁理士業をしていたら、「特許をとりましょう」なんて言ってしまうでしょうが、弁理士業はしていないので、特に特許をとることはお勧めしません。

それよりも、「ひたすら顧客のために」を貫いて、安全のためなら他社に真似されても構わない、そうして一途に馬鹿なくらい安全性の高い製品を創ろうという意志を持つ会社が次世代を牽引していくでしょう。