発明アイディアに困ったら〜問題解決のヒントは自然の中に

*この記事は旧ブログ「問題解決中」の記事と同じです。実際に書かれたのは2〜3年ほど前です。

発明家は日々新しい発明をするために知恵を絞っています。
しかし、簡単には技術的課題が解決出来ずに悶々とすることも多いことでしょう。

 

こんなときは、自然界で発明のアイディアをもらうことをおすすめします。

 

自然界ではあたり前に行われていることを自分が研究している分野に応用しただけで素晴らしい発明をすることが多々あります。

 

たとえば、食料のない地域へ支援物資を送るときに、パラシュートで上から物を落とすと、衝撃で中の物がダメージを受けてしまいます。

 

パラシュートで物を落としても物資がダメージを受けないようにするためにはどうしたら良いでしょうか?

 

頭の体操になるので、ちょっと考えてみてください。

 

綿を詰める?

 

壊れにくいものをいれる?

 

 

自然界を見渡してみましょう。

 

落ち葉がヒラヒラと落ちてくる様子を観察してください。

 

よくみると、上から下に真っ直ぐに落ちてきません。

 

右へ行ったり左へ行ったりしてゆったりと下へ落ちていきます。

 

 

この発見をパラシュートで物資を落下するときに応用します。

 

すると、物資は落ち葉のようにゆっくりと落ちることになるので、ダメージが抑えられます。

 

 

では、次にヨーグルトの蓋に中のヨーグルトが付着してしまうという問題を解決してみましょう。

 

ヨーグルト自体の性質を変えることも考えられます。

 

しかし、食べ物なので変なことはしたくありません。

 

では、蓋の性質を変えたらどうでしょうか。

 

 

自然界を見渡してみます。

 

蓮の葉に雨粒が光っています。

 

この蓮の葉の微細構造をヨーグルトの蓋に応用してみましょう。

 

すると、蓋にヨーグルトが付いてきません。

 

これは、東洋アルミニウム株式会社さんと森永乳業株式会社さんで共同して開発した技術です。

 

商標名はtoyal lotus(蓮)です。

 

人間がゼロから一生懸命に考えるよりも、既に自然界に当たり前にあるものを発見し、応用したほうが容易に新しく、かつ無駄のない発明をすることが出来ます。

 

Trizでも自然に学んで問題解決をしている事例がたくさんあります。

理想的最終解なんて自然そのものの中にたくさんみつけられます。

 

発明アイディアに困ったら、ぜひ自然の中を見回してください。

 

人体だって自然です。

 

働けど働けど良い発明が生まれなかったら、自分の手をじっと見ているだけでも発見があるかもしれませんね!?

 

ちなみにうちの子にヨーグルトを渡したら、また謎のアートを創ってくれました。

 

なんかね、限界を超えたかったみたいですよ?(笑)