アマゾンの偽ブランド品対策【Project Zero】

アマゾンジャパンは12日にアマゾンプライムの年会費の値上げを発表しました。

便利だしこれくらいの値上げは構わない。そう思った人もいるでしょう。
しかし、「値上げするならばサービスの質をあげてほしい」と思った人も多いでしょう。

 

アマゾンでよく問題になるのは「偽ブランド品」です。

 

あなたも一度はアマゾンで偽ブランド品を見かけたことがあるのではないでしょうか。

私は偽ブランド品を見かけたことは何度もあるだけではなく、買ってしまったこともあります。
iPhoneの充電器です・・・。
「アップル純正品」と書いてあったので信じて買ってしまいました・・・。

あと、プリンタの詰め替えインクも買ってしまいましたね・・・。

 

Amazonでは、偽ブランド品は探せばすぐに出てきます。

しかし、「純正品」「正規品」という言葉が使われているために、素人には本当に正規品なのか偽物なのかその見極めが出来ません。

物によってはレビューで警告をしてくれている人もいるのでそれに救われることもあります。

 

「出品者について調べればいいじゃないか」そう思われるかもしれません。

 

しかし、第三者が正規品を販売することは法律でもAmazonの規約でも禁止されていないので出品者がそのブランド業者で無いからと言って即偽ブランド品と断定することはできません。

 

しかし、現状あまりにも偽ブランド品が多すぎます。

 

その理由は、Amazonは真偽の判定をAIだけに任せてしまっているからです。
AIの自動検知技術はまだまだ発展途上で、漏れが多いといいます。

 

これに対し、楽天やメルカリではAIに頼るだけでなく、人の目も使っています。
(とはいっても、メルカリに関しては、あまりにも違法な出品物が多すぎるのでまだまだ確認が足りていないでしょう)

 

そこで、アメリカのAmazonでは、先月からプロジェクトゼロと呼ばれる偽物対策サービスを始めました。

 

従来は、偽物を発見した場合、ブランド側でAmazonに通報し、審査後にサイトから偽物が削除されるという仕組みをとっていました。
しかし、「Project Zero」では、Amazonの機械学習アルゴリズムを通じ、出品時に偽物商品を自動的に検知すると共に、ブランド企業はアマゾンに通報することなく自社ブランドの偽物商品を「アマゾン」から削除できるようになりました。

 

めっちゃスピーディ!

 

ブランド企業は、商品毎にシリアル番号を付け、その情報をアマゾンと共有することで偽物を排除することもできます。

 

ただ、このサービスには申込みが必要で、アマゾンからの招待制となっています。

アマゾンから招待を受け、認定企業にならないといけないのは面倒ですね・・・。

 

順番待ちしたい企業は、順番待ちリストへの登録をするとよいそうです。

 

なお、このプロジェクトはアメリカアマゾンだけで導入されており、Amazonジャパンへの導入はまだまだ先のようです。

 

それまで、偽ブランド品を掴ませられる人がたくさん現れるのかと思うと、複雑な気分になりますね・・・。

「Amazonチョイス」として偽ブランド品が推奨されるのはどうにかしてほしいものです。

 

「Amazonが勧めているのなら安心だ!と思って購入してしまった後に偽物であることに気づいたら、購入者はAmazonを責めても仕方がないと思います。

 

プラットフォームとしての責任を果たさないと、フェイスブックのように利用者が離れてしまうのではないでしょうか。

日頃Amazonを利用している身としては、早急に改善してほしいところです。