大阪工業大学知的財産学部3年の西村茉友さんが今年度の弁理士試験に全国最年少(20歳)で合格されました。しかも、大阪工業大学では、これで3年連続で現役学生・最年少の合格者を輩出していることになります。
すっごい!!!
これ、お金かけて大学の広告をするよりずっと効果的ですよね。
電車内などに広告を出すとかなりの広告費がかかります。
それに比べ、こうしたニュース性のあることなら無料でメディアに取り上げてもらえますし、生徒も嬉しい、学校も嬉しいという最高に幸せな状態が生み出せます。
これやで。これがブランディングや!
弁理士の知名度アップにも一役買ったのではないでしょうか。
この調子で来年も最年少弁理士試験合格者を排出してほしいですね。
なお、弁理士試験勉強を始める時期についてですが、ベストなのは「やりたいと思ったとき」で、次は大学生が良いと思っています。
理由は、「時間がたくさんあって一番受かりやすいから」です。
なお、若い合格者も素晴らしいですが、「仕事家事育児をこなしながら合格した人」も凄いと思っています。
子供がいない状態で弁理士試験に挑戦することと子供がいる状態で弁理士試験に挑戦することは難易度に大きな差がありますから。
私は子供が生まれる前に合格したので楽でした。
もし子供がいたら・・・と考えるとそもそも難関試験に挑戦しようとも思っていなかったかもしれません。
現在東京で弁理士受験指導を行っているのですが、指導をお願いしている講師の方は「仕事家事育児をこなしながら合格した人」です。東大出身ですが弁理士試験合格まで何年もかかっています。それは家事育児の比率が高かったのも理由の一つでしょう。共働きで奥さんに家事や育児を丸投げできなかったからです。勉強時間なんてほとんど取れなかったでしょう。
そしてゼミ生にも仕事家事育児をしている人がいます。非常に優秀な方ですが、仕事も育児も忙しくなかなか勉強時間がとれません。
育児が無ければすぐに受かっていそうな方ですが、どんなに優秀な人でも勉強時間をとれなくては受かりません。
講師の先生にはゼミ生が勉強のスケジューリングについても相談するのですが、さすが苦労されただけあって親身になって的確にアドバイスをしてくれます。
現在仕事と育児のために勉強時間が取れない人は、こんな先生にスケジューリングを組んでもらうと効率的に勉強出来ると思います。
そして、独身の方は、独身時代に勉強を進めたほうが良いと思います。配偶者の方が全ての家事育児を引き受けてくれるなら甘える事ができるので自分は勉強に専念するということも良いと思いますが、共働きの可能性もありますので。
そんなわけで、難関資格試験の勉強というものは、環境によって難易度が変わります。
難関資格は若いうちに取ってしまったほうが楽なので、大学生は遊びを少し控えて資格試験勉強に集中するというのも将来の可能性を広げられるので良いと思います。
若い人たちが知財業界に入ってきてくれると嬉しいです。