過去問が間違っていることはあるのか【弁理士試験】

弁理士試験受験生たちに勉強を教えていると、たまに「過去問が間違っていると思います」との意見をもらいます。
この点について気になっていることを記載しておきます。

まず、「過去問が間違っていることは99%ありえません」。

受験生が人生をかけて挑む試験です。
間違っていましたで済むことでは無いからです。
「過去問が間違っているのでは?」と思い悩んで時間を無駄にしないでください。

一方、受験機関の解答が間違っていたというのは、それはもうよくあることです。
弁理士試験受験用書籍もよく間違っています。
ウェブサイトの情報も間違っていることがよくあります。
何一つ間違っていないサイトや書籍なんて見たことがありません。

でも、弁理士試験本試験過去問だけは非常に高精度です。

では、残り1%、過去問が間違っている場合とはどのような場合なのでしょうか。

それは、「法改正があって解答が変わってしまったとき」くらいでしょう。
特に、意匠法大改正があった年の前後では180度答えが変わってしまうことがあります。

ですから、法改正があった部分に関して勉強するときは、「当時はこれで正解だったけど今は違うんだ」という認識を持って学習を進めてください。