PCT、なんだか難しくて避けたいと思っている弁理士試験受験生はたくさんいると思います。
PCTの規則は頻繁に改正が行われるため、弁理士試験受験生泣かせの分野です。しかし、規則はともかく、国際出願の流れというものをしっかり学習しておくことは受験生、それから弁理士になった後にも役立ちます。グローバル化が叫ばれているので、国内出願だけというわけにはいきませんからね。
私、福田の見解ですが、弁理士試験論文式試験においては、条約(パリやPCT)は毎年何らかの形で出題される可能性が高いと言えます。
なぜなら、「短答試験を最初から免除される人たち」をふるい落としたいからです。
現在の弁理士試験制度では、昔と違い、最初から短答試験を受けずに論文試験に挑むことができる人たちがいます。
そんな人たちに短答シード権を与えてしまうとどうなるでしょう。
そう、弁理士として必要な知識を身に着けないままの人たちが弁理士になってしまい、弁理士の質の低下が危惧されます。
そんなわけで、短答の勉強をやっていないと太刀打ちできない問題=条約関係の問題が出題されるのは必須ともいえます。
というわけで、PCTの勉強は、踏み込みすぎず、しかし、きちんと勉強する必要があります。この「きちんと」というのがどの程度かということははっきりとは言いにくいのですが、の論文答案を添削しながら指摘していきたいと思います。
なお、弁理士試験に関しては非公開の情報が沢山載っている&毎月論文レジュメのプレゼントがある「知財の知識・改」を御覧ください。