なぜNPO法人は胡散臭いのか

上記の検索用語でググって見たら、面白い記事がたくさん出てきました。
どれも的を射ている理由付けなので、お時間のある方はぜひググってみてください。

さて、私は既にググっていくつかの面白い納得の見解を得たのですが、とても共感できる意見2つについて私なりの意見を追記しようと思います。

それは、「NPO法人の理事になる人は権力に弱い」「汚さをごまかすためにNPO法人を利用している」ということです。

NPO法人を語るときによく聞く「ソーシャルグッド」というなんだかようわからん言葉がありますが(「社会的に良いこと」ということでしょうかね?)こういう「良いこと」をしているから理事はとっても良い人なんだよというアピールにしか思えないという意見はその通りだと思います。

だって、「社会的に良いこと」は、普段の生活のなかで出来るからです。わざわざアピールすることではないでしょう。

人は社会の中で生きている以上、他者との衝突は避けられません。でも、なるべくその衝突を「良い出会い」に変えるためにも「良いと思うこと」を日常の中ですべきだと考えます。
「良いこと」は他者に見られているからすることではありません。

しかし、NPO法人は、「良いことをしている」ことのアピールのために使われています。
キラキラしているように見せかけて本心のドス黒さを隠しています。

 

いいんです。汚い心を持っていても。
「あー、働きたくねえな」
「天から100億円くらいふってこねえかな」

こんな風に考えるのは人間らしくて良いと思います。人間は基本怠け者なのでこんなどうしようもない意見には多くの賛同者が集まるでしょう。

 

でも、実際は汚いことをしているのに良く見せかけるために綺麗な言葉でごまかすのは偽善だと思います。

だからこそ、みんな「NPO法人って胡散臭い」って思うのだろうなと思います。

よくSNSでスタートアップの人がキラキラした投稿をしていますが、こういう人って大概、部下から「また言ってるよ・・・」と思われていると思うんです。
実際はヒステリックに従業員に当たり散らしているのにSNSに投稿するときだけ綺麗事を抜かすからです。
で、部下がSNSに「うちの代表はあんなこと言っているけど実は・・・」と暴露すると『社内SNS規制』を設けます。
こんなんばっかりですよね。

「アピールのためにしている」か「本当に良い人」なのかは表面的には同じような投稿でも、伝わってくるものが違うのでわかります。
本当に「良い人」からは優しさを感じますし、アピールしている人からは毒々しさが伝わってきます。

良い悪いの判断が難しい場合には、つるんでいる人を見れば分かると思います。大体同じ考え方の人が集まってきますから。NPO法人の他の理事やスタートアップの創業仲間は皆同じような価値観の人たちでしょう。

NPO法人理事にも、元々は「良いことをしたい」という気持ちを持っていた人もいるはずです。

でも、「素晴らしいことをしている人」と思われて権力を持ってちやほやされていると段々勘違いして「自分は愚民とは違う優れた選ばれし者なのだ」と思ってしまうのだろうなと思います。

 

誰しも権力に憧れます。
その程度の強い人がサイコパスでありダークヒーローなのでしょう。

面白いことに人はサイコパスを恐れますが畏怖と共に憧れの気持ちも持ってしまいます。
こんな気持を感じたときに冷静に考え直すということをするのが知的な態度だと思うのですが、本能で感じたままにサイコパスに憧れの気持ちを抱いたままでいるとサイコパスを野放しにすることになるのだろうなと思います。

我々一般人も有象無象のままでいないでおかしいことにはおかしいと言う必要があるでしょう。

 

NPO法人理事について悪いことばかりを書いてしまいましたが、素晴らしい人もごく稀にいます。
そういう人は尊敬してしまいます。
皆から厳しい目で見られているけれどだからこそより一層頑張ろうと考えていらっしゃいます。

そんな人ばかりになったらNPO法人のイメージも大きく変わるのになと思います。