*この記事は旧ブログ「問題解決中」の記事です。実際に書かれたのは2年ほど前です。

アイデアの発想法にはオズボーン法やKJ法など様々なものがありますが、今日はちょっと変わったアイディア発想法について書きたいと思います。

娘と遠足の話をしている時に思いつきました(笑)

 

とはいっても、意外と使えるので1分半だけ我慢して読んでみてください。

以下のような「ゲーム」を使って発想します。

 

子供の時に、遠足のバスの中でやった記憶があるのですが、

 

いつ
どこで
だれが
何をした

 

を四人の人が同時に紙に書きます。

 

書き終わったら、裏返しておきます。

 

全員書き終わったら、みんなで順番にめくっていきます。

 

すると、以下のようなとんでもない文章ができます。

 

オリンピック開催中に

冥王星で

総理大臣が

スルメを食べた。

 

 

この文章は無難ですが、爆笑してしまうようなすごい文章が出来ることもあります。

 

意外であればあるほど脈絡がないほど面白くなります。

 

日曜日の昼下がりに
お父さんが
トイレで
100m泳いだ

 

というように、全て普通の文だし途中まで文章として自然なのに、オチがついてしまっています。

 

「狙って」笑わせようとするのではなく、「意図していないのに(談合がないのに)面白くなってしまった」というところがポイントです。

 

狙ってしまうと逆につまらなくなってしまうのもまたポイントです。

 

アイディア発想法というよりも単なるゲームです。

 

関係ないものを強制的に連鎖させるので強制連鎖ゲームと便宜的に呼びます。

 

 

さて、この強制連鎖ゲーム、子供の遊びと侮れないところがあります。

 

仕事でも十分にアイディア発散ツールとして使えます。

 

なぜなら、アイディアだしというものは、一人でやるよりも複数人でやったほうが良く、また、既成概念から飛び出したバリエーションに富んだアイディアが出てきます。

 

自社製品の用途を考える時に非常に有効です。

 

たとえば、自社で売っている製品が洗剤だとしましょう。

 

when いつ  を違う時間帯に変えることによって新しい用途が見つけられます。「毎晩」や「お風呂上がり」という固定観念に縛られた時間帯ではなく、「帰宅後」、「歯磨きの後」更には「彼女にメールをしているとき」や「筋トレをしながら」というありえないアイディアが湧いてきます。

 

where どこで  家庭で使うものと思い込まずに、通勤途中や旅行中、友達の家、と幅広く考えられます。

 

who 誰が  買った本人ではなく、家族やペットが使えるかもしれません。

 

極めつけは what 何をした

 

洗剤を洗剤として使う必要はありません。
人によっては開運グッズとして(潜在と掛けて)、または贈り物や芳香剤として使うといった使い方が考えられます。

 

最後にこれらのアイディアを組み合わせて、

「散歩中に持ち歩く犬用の匂い消し」
といった商品アイデアが湧いてきます。

 

このように、先入観を取り払い、自由な発想を産みやすい強制連鎖ゲーム、ぜひ楽しみながらアイディア出しに役立ててください。

 

コミュニケーションの改善にも役立つかもしれません。

 

私は娘がもうすこし大きくなったら娘の友達も呼んで一緒に遊んでもらおうと思います(笑)