
Omiaiというマッチングアプリの大規模な個人情報流出被害が話題になりました。現在会員の方だけではなく、過去に会員だった人の個人情報についても流出してしまい全部で171万人分の個人情報が流出とのことですから随分大規模な個人情報流出事件です。
同日にメルカリでも個人情報の流出があったそうです。
メルカリのほうがまだマシかなと思います。Omiaiについては、そもそもマッチングアプリを使用していたことを知られたくない人もたくさんいるでしょうから、精神的苦痛は測り知れません。特に結婚相手を探しているなんて絶対に周りに知られたくないという人が今回のように被害者になってしまった場合、「慰謝料の請求をすると請求したことが周りにバレルのだろうか。だとしたら悔しいが請求するのを諦めるしかない・・・」と考えOmiai運営者に対して慰謝料の請求を躊躇してしまいそうです。パワハラやセクハラの被害者が泣き寝入りするのと似た構図です。
なりすましメールのように一般の人がある日突然迷惑メールの送信者にされてしまうことも怖いですが、ある日自分の見に覚えのないところで高額な買い物をされていたり借金をしていたり・・・と考えると個人情報の流出って非常に恐ろしいです。
個人情報が流出するという事件にもしひとつだけ正当なメリットがあるとしたら、それは「本当は結婚しているのにマッチングアプリに登録していた人*」の悪事がバレるということくらいでしょう。
*既に恋人や配偶者はいるけどセフレがほしい人がマッチングアプリを利用するそうです。特にイケメンやハイスペに偽独身者が多いとか。
でも、「過去の会員」の情報も流出したとのことですから、「出会う前の話」としてごまかすこともできそうです。
前言撤回。個人情報の流出にメリットはありませんね。
ところが、データが流出することにより情報を盗んだ本人以外がメリットを受ける奇妙な実例があります。
カプコンは昨年度他者から不正にアクセスされ、社内のデータが流出してしまいました。
それにより、カプコンがデザイナーの写真を多数無断使用していたことが判明しました。
デザイナーの写真データを商用利用する場合、著者へ連絡してライセンスを取得する必要があったのにそれを怠っていたそうです。
カプコンさん、自社の従業員の法教育は疎かだったのでしょうか・・・。
こういう話を聞くと、不正なハッキングも悪くないという考えに行ってしまいそうです。
こんなことを書いていたら、ふと小説のネタが頭に浮かびました。
ある研究者が大発明をしました。その発明を盗んだ甲が弁理士乙に特許出願を依頼して勝手に特許をとってしまいます。
自分の発明がいつの間にか他人の特許を取られていることを知った研究者はショックで寝込んでしまいます。
それを知った研究者の子供である丙が父の恨みを晴らすためにSNSで匿名アカウントを作り、甲の冒認の事実を公表する・・・
・・・あったらいいな、こんな話(よくない)