あなたの友達や家族に、待ち合わせ場所にいつも時間通りに来ない人ややるべきことをギリギリまでしない人はいないでしょうか。
あなた自身がそんな人かもしれません。
生きていく上で、時間を守れないということは致命的な問題です。
学生なら宿題の締め切り日の前日になって泣きべそをかきながら宿題をすることになります。
ビジネスをしている人は顧客の信頼を失い、結果仕事を失いますし、時間を守れないことは百害遭って一利もありません。
そこで今回は、「時間を守れない相手に時間を守らせる」方法について考えてみたいと思います。
裏返して考えれば良いので、自分が待つ方に立った場合のことだけを書いていきます。
時間を守れないタイプの人は逆にして考えます。
問題解決の過程を書いていくので、結論だけを知りたい方は下の方にスクロールして結論だけご覧ください。
まず、ブレインストーミングでアイディア出しをしてみます。
自分が待たされる方の立場に立ったなら、「待つ」ということは「時間の無駄」なので不満がたまります。
待っている間を無駄にしなければいいわけですから、「待ち時間を有効に使える」ように予め準備しておきます。
たとえば、本を持っていってもいいですし、待ち合わせ場所を本屋さんなど時間を無駄にしない場所にすると良いでしょう。
待ち合わせ時間に何かが始まるということでなければ、常に遅れてくる相手に合わせて自分も遅れて行くという手段も考えられます。
映画の始まる前やイベントの始まる前のように待ち時間にリミットがある場合にはとりにくい方法です。
子供を連れてくる人と待ち合わせるとその人のせいではなくその子供のせいで遅れて到着することが多々あります。
特に子供は急いでいる時に限ってグズりますし、待ち合わせ場所に早く着きすぎると暇を持て余して暴れたりします。
それを予め見越して待ち合わせ場所は子供が快適に過ごしやすい場所にし、自分は読書などで時間を潰せるように本を持っていくとよいでしょう。
自分が相手を待たせる恐れがあるときは、予定よりもずっと早い時間に着くようにしておきます。それなら急なトラブルにも「待たせてしまうと申し訳ない」と気にせず心に余裕が持てますし、早く付きすぎたのなら、遊ばせておくとよいでしょう。
待ち合わせ当日に連絡するのもいいでしょう。「今日、楽しみにしているよ」と早い時間に連絡し、相手は出発しているべき時間には「もう出た?」と聞いてみます。
とりあえずブレストで出たアイデアはこれくらいなので、ここからは矛盾マトリクスに頼ってみたいと思います。
相手が時間通りに来てくれるのならこちらは時間を無駄にしないわけですから、改善パラメータは「時間の損失」でしょう。
悪化するパラメータは融通が効かなくなるということで「「融通性」でしょうか。
35,28です。
改善パラメータは「信頼性」かもしれません。それなら13,35,8,24です。
全て見ていきます。
発明原理35「パラメータ変更原理」
ブレストで出た自分の出発時間を遅らせてみるというのはこれに当てはまるかもしれません。
時間ではなく、自分の態度を変えてはどうでしょう。
普段あなたがおとなしく待っているから相手も許してもらえると甘えて遅れてくるのかもしれません。
あなたが怒ったら、相手も態度を改めるでしょう。
わざと10分早い時間を告げるというのはどうでしょう?
一度は可能かもしれませんが、次回から「10分遅れても大丈夫だ」と学習してしまう可能性はあります。
発明原理13「逆発想原理」
待つことを楽しむといいかもしれません。本屋で待ち合わせしているときは、相手がこなくても全然気になりません。
人は「〜しないで」と言われると逆にしたくなります。
それを利用して、
「時間通りに来ないで」と言うのはどうでしょう?
相手は不思議に思って何故かと尋ねるでしょう。
しかし、それには答えません。
相手は「自分がいない間に何かをしたいのか」等と気になって時間通りにくるでしょう。
ただし、この方法が効くのは一度きりです。
毎回言っていると「来ないでというのに意味はないのだな」と学習されてしまいますから。
携帯電話があると、
「ごめん!10分遅れる!」という連絡が出来てしまうので、「携帯見ないから、よろしく!」と伝えてみてはどうでしょうか。
携帯のように便利な物を持っていなかった子供のときのほうが待ち合わせ時間は守っていた気がしませんか?
恒常的に遅刻する人はADHDのような障害の可能性を疑ってみてはどうでしょうか。
自分のことを軽視して遅刻するんじゃなくて、病気(ADHD)だから時間を守れないんだと理解すれば怒りもおさまるでしょう。
待つことが嫌なのは、「相手に軽く見られている」「私を待たせても相手はなんとも思っていない」と思うからというのが理由の一つです。仕事相手や偉い人相手に遅刻なんて出来ませんから。
でも、実は相手が軽く見ているのはあなたのことではなくて自分自身かもしれません。
時間を守れない人というのは、「謝りたい」という潜在的な願望を持っている可能性があります。
なぜ、そんな願望を・・・と不思議に思ってしまうかもしれませんが、自己肯定感の低い人ほど「(生まれてきて)すみません」とばかりに謝る機会を求めています。
そして、潜在意識が謝る機会を自ら作り出そうとします。
そんな人は、時間を守れないだけでなく、食べ過ぎてしまう。掃除が出来ない。というようにダメな点ばかりを見て、「やはり自分は自分をコントロールすることもできないダメな人間だ」と自分に言い訳をしているのです。
その人には本当は何かやりたいことがあるのかもしれません。
新しい趣味を始めることだったり、起業をすることかもしれません。
でも、時間がないとか自分はだらしがないと自分自身に言い聞かせて「やらない言い訳」を作っているのでしょう。
ですから、「私がいる。あなたは大丈夫」と相手を認めてあげることで、ルーズさがなくなる可能性があります。
発明原理8「釣り合い原理」
自分が相手との約束にわざと遅れたらどうでしょう?
待たされる気持ちがわかり、相手は態度を改めるかもしれません。
仕事だと給料を下げるということが考えられます。
同じように、日常生活でも遅れたことに対するペナルティや時間を守れたことに対するご褒美を用意してはどうでしょうか。
発明原理24「仲介原理」
誰かに間に入ってもらってはどうでしょうか。
例えば待ち合わせ相手の家族などを巻き込みます。
発明原理28「メカニズム代替原理」
アプリに頼ってみるのも方法の一つです。
結論
●常に遅れる人と待ち合わせる場合、自分も最初から待ち合わせ時間に行かない。
●禁止されると破りたくなる心理を利用して、わざと「時間通りにこないで」と言う。
●ADHDの可能性を疑う
●ご褒美や罰を用意する
●アプリやその人の家族などの力を借りる
●携帯電話を使わない(ドタキャンや「ごめん。10分遅れる!」をさせない)
●相手に自信を持たせてあげる。(毎回遅れてくる人は「遅れたい。そして謝りたい」という潜在意識を持っている可能性がある。
相手を肯定してあげることでそこを訂正してあげる。
何か良い解決策はあったでしょうか?
私的には、「時間通りに来ないで」というのが面白いアイディアで気に入っています。
子供が宿題をしないときは、わざと「宿題をしちゃダメ!」と言ってみますw