*この記事は旧ブログ「問題解決中」の記事と同じです。実際に描かれたのは2年ほど前です。リンクを下さっていた方はこのブログのアドレスに設定し直してくださると助かります。
国内で4割のシェアを誇る最大手マッチメーカー兼松日産農林株式会社がマッチの製造販売事業から来年の3月いっぱいで撤退することになりました。
創業100年を超える老舗です。
福田家では、この夏は、蚊取り線香に使ったりバーベキューや花火に使ったりとわりと頻繁にマッチを利用したので驚きでした。
お彼岸用途や非常時の備品としても重宝しているご家庭も多いことでしょう。
しかし、マッチの代替品である使い捨てライター等に押され需要が減っていますし、機械も老朽化していることから故障も頻発しているようです。
勿体ない気もしますが、事業継続を断念するのも経営判断として正しいのでしょう。
既存設備を修理したり新しい機械を導入しても安定的に供給ができ、コストが回収できるわけではないのですから。
さて、たとえ設備は老朽化しても衰えないものがあります。
それは、知的財産権。
兼松日産農林株式会社の保有するマッチについての商標は、古いものでは1910年に登録された歴史のあるブランドです。
100年以上も存続してきた商標権をこのまま設備の老朽化と共に葬り去ってしまうのはあまりにも勿体ないといえます。
しかし、さすがに商標権まで捨ててしまうことはないようです。
商標権は兼松日産農林株式会社と同じく兵庫県に存在する日東社に譲渡するようです。
商標権の譲渡代金がいくらなのか気になるところですね。
歴史のある商標なので、安くはない金額でしょうが、衰退産業でもあるわけですし・・・。
商標権の譲渡人、譲受人双方が納得できる価格というと・・・?