著作権法が改正されましたね。知財ブログとしては改正著作権法について詳しく説明したいところですが、今日は中高生向け(大学生や場合によっては社会人も)に身近な話題を。
最近は小中学生でもスマホを持っています。しかし、簡単にインターネットに繋がる環境にいるにも関わらずネットに関する教育が整っていないので、中高生たちは容易に「犯罪」行為に手を染めてしまいます。
何も万引きしたりすることだけが犯罪ではありません。
LINEで告白されたときに、それをスクショ(画像保存)してツイッターなどで公開してしまうことも、犯罪になります。
画像保存をすること自体はいいんですよ。
そこでとどめておけば問題にはならないのです。
しかし、「キモイやつから告られた。晒す」というようにSNS上でアップしてしまうと、著作権の侵害になってしまうのです。
告白した言葉やラブレターなんかに著作権があるのかよ!と思いそうですが、ラブレターなどの文言は、思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの(著作権法2条1項)なので、著作物に該当するのです。
・・・とこのような知識が中高生にも広まってくれれば告白した子が告白された方からラブレターなどを晒されて恥をかくということは減るとは思います。
(でもまあ、小中学生はいろいろ勉強しなくちゃいけないことあるし、著作権法の勉強なんてしていられないというのもわかります。でも、ほんのちょっとだけ勉強してほしいな・・・)
まぁ、著作権がどうのこうのと言う前に、こういう行為って、告白した人に失礼ですよね。
もちろん、ノートの切れ端に殴り書きしてラブレターにするという行為などはあり得ないのですが、真面目に告白した相手の気持ちを踏みにじるようなことって人間としてどうよ?という道徳の問題になりますね。
SNSでの晒し行為が草食系男子を増加させた原因の一つにもなっていると思います。
晒されるような酷いラブレターを送る方も送る方だけど、晒す方も性格悪いですね(^^;
こういう「告白したらその事実が拡散して恥をかく危険性」を考えると、恋愛なんて面倒だからしたくない、と思う人たちが増えるのは仕方がないことだと思います。
アメリカの例ですが、モテない男性が女性を逆恨みして車で何人も轢き殺したり銃を乱射するという事件をよく聞きますが(日本の場合は恋愛工学にハマった人が性犯罪者になっていましたね)、こういう犯人って視野が狭いし、勿体無いな〜と思います。
だって、そこまで必死になって一日中モテることばかり考えているくらいなら、その力の半分でも他のことに使えば、相当すごいことになっているはずですよね。
無心になって機械を分解していたらとんでもない発明をして特許を取ってテレビ局の取材を受けた、とかw
勉強でもスポーツでも何でもいいのだけど、モテるということから離れて何かに没頭するだけで逆にめちゃくちゃモテるようになるという事実を知らずにいるのは実に勿体無い(笑)
モテないのを恥ずかしく思って恋愛工学にハマっているよりも何か別のことを頑張ったほうが絶対モテると思います。(何かに熱中している人に女性は惚れてしまうという事実。)
一日中将棋のことを考えているとか、ずっとフィギュアスケートの練習をしているとか・・・(笑)
もちろん才能の問題もあるけれど、限られたリソースをどれだけ投入したかによって得られる結果が違うので、世の草食男子には、ぜひ何かに熱中して素晴らしい結果を出し、恋愛面ではフラレることを恐れずに果敢に挑戦してほしいです。
ここで一句。
フラレたぞ
バリ辛いけど
今だけや
・・・って恋愛を終えた婆の戯言だのぅ(笑)
ちなみに、こんな俳句も著作権法で保護されます。
(お、知財ブログらしくまとめたわ。)