特許事務所(弁理士会元副会長)の脱税

本日(2019年4月16日)グーグルの検索窓に「脱税」と入力すると、ある弁理士のニュースがズラリと出てきます。

その弁理士とは、弁理士会で副会長を務めたこともある人物です。

 

ここで、日経新聞の記事を一部抜粋してみましょう。

香港のペーパーカンパニーに業務を委託したように偽装し、所得税約6800万円を脱税したとして、日本弁理士会元副会長の亀谷美明弁理士(59)が、東京国税局から所得税法違反容疑で東京地検に告発されたことが16日、関係者への取材で分かった。

関係者によると、亀谷弁理士は香港に設立したペーパーカンパニーに翻訳業務を委託したように見せ掛け、個人所得を圧縮。2017年までの3年間で約1億5100万円の所得を隠し、所得税6800万円を免れた疑いが持たれている。

亀谷弁理士は1987年に弁理士試験に合格し、92年に東京都新宿区に「はづき国際特許事務所」の前身事務所を開設。大手メーカーなどから特許関連業務を受注し、約50人のスタッフを雇用していたという。05年から1年間、日本弁理士会の副会長を務め、大学で非常勤講師をしたこともあった。

だいぶ前からはづき国際特許事務所については、グーグルサジェストで「分裂」だとか「廃業」という言葉が出てきていましたし、ただの噂にしてはやけにリアルな情報が流れていたのでどういうことだろうと不思議に思っていました。

 

こういうことだったのですね・・・。

 

脱税行為の刑事罰は10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、または両方が科せられるということになっていますが、これに加え重加算税が重くのしかかってくるので特許事務所が廃業というのも十分にあり得るなと思いました。

気になるのは、はづき国際特許事務所で働いていた従業員たちのその後です。

事務所側は新しい就職先を見つけてくれたのでしょうか。

それぞれ勝手に転職活動をしているのでしょうか。

 

M&Aでどこかに取り込まれれば従業員は職探しに右往左往しなくても済むと思いますが、気になるところです・・・。

あと、これだけの不祥事を起こした場合、懲戒処分を受けて弁理士資格を剥奪されてしまうのでしょうか・・・。