夜眠れない、家事をしたいのにすぐに赤ちゃんが泣く、子供がまとわりついてきて自分の時間がとれない、配偶者が育児に非協力的・・・育児は大変なことだらけです。
そのため、育児が辛くて仕方なく、現状から逃げ出したくなることも多いでしょう。
私自身も今まさに育児の真っ最中(私と夫の育児や家事の負担割合は、私9:夫1・・・)、しかも近くに両親など気楽に頼れる人がいないため、過去に何度も逃げ出したくなったことがあります。
しかし、現実問題として子供を捨てて逃げ出すわけにはいきません。
誰かに預けて自分の時間を確保したくても協力してくれる人もいない・・・
こんな状況に陥ってしまうと悪いことばかり考えてしまうようになります。
これでは、生きているのが辛くなるだけです。
どうにかして現状を変えなければいけません。
では、どうしたら良いのでしょうか。
環境や収入を変えることは簡単にはできませんが、一つだけ今すぐに変えることができます。
それは、「自分の考え方」です。
こんな解決策を聞いて、あなたはイラっとしたでしょうか。
もしそうなら、相当追い詰められています。
苦しいときほど、こんな精神論を聞かされるとイラつくものです。
辛いときは、悪いことばかり考えて、負のスパイラルに陥っています。
普段ならなんてことのないことまでこの世の終わりのような悲劇に思えてしまうものです。
ですから、今のあなたに必要なのは、「休息」です。
どんなに忙しくても10分程度の休息はとれるはずです。
その休息の中で家事も何もせず、ただ、ゆったりと体と心を休めてみてください。
その休息後、「自分の考え方を変えよう」と思ってみてください。
考え方を変えるといっても、それほど劇的なことではありません。
ただ、「ゆっくりと行動する」だけでいいのです。
忙しい時ほど「早く早く」と子供を急かし、自分を急かし、余裕のない状態に陥っています。
でも、実は数秒の「早く」で短縮できる時間はほんのわずかなものです。一日合計で数分程度でしょうか。
それよりは、どんと構えてゆっくりと行動した方が、精神的に余裕が生まれて楽になります。
子供がのろのろと靴下を履いているのを見るとイライラするかもしれません。子供が癇癪を起こして泣いているのを見ると「こっちが泣きたいわよ!」と思ってしまうでしょう。
でも、そんなときにその気持ちが沸き上がるのを5秒間だけ待ってみます。
つい、反射的に怒りに任せて怒鳴りたくなるのを抑えて、5秒間深呼吸してから行動します。
5秒という時間は異常に長く感じるでしょう。
でも、5秒は一瞬です。
その5秒が長く感じるほど余裕がなくなっているだけです。
育児は辛いことだけではありません。
そんなことわかっています。
わかっているのに辛いことしかない。
そう考えてしまうのはあなたが真面目だからです。
理想と現実のギャップが大きすぎて、自分を責めてしまう。
思い通りにならないことが多すぎてすべてを否定してしまうのです。
冷静な時、余裕のある時なら可愛いと思える子供が、疲れているときには邪魔な存在に思えてしまうのです。
「ゆっくりと行動する」
ただ、それだけで精神的な余裕が生まれてきます。
スピード社会においては何事も早い方が良いと思われていますが、逆に、子供との時間はゆっくりと過ごした方が時間の質を高めることができます。
子供が何かをしたときに咄嗟に体が動くのは反射行動ですので変えられませんが、「言い返す」「子供の発言を自分の発言で邪魔をする」という行動は単なる習慣ですので訓練により変えることができます。
子供を「自分より下の存在」と考えると「何を馬鹿なことを言って・・・」と頭ごなしに否定してしまいますが、子供の人格を尊重すればどんなにくだらないと思える話でも聞くことができるはずです。
今日からは、ぜひ、
「自分が話したくなる気持ちを5秒堪えて子供の話を聴く」
ということを実践してください。
そして、すべての行動をゆっくりと行うようにしてください。
特に食べるときにゆっくりと噛むことは効果的です。
甘くて美味しいスイーツを時間をかけてゆっくり味わうと満足感が増しますし、ダイエットにもなりますし、精神的に満たされますし、良いことだらけです。
「ゆっくり行動する」だけですべてが好転し始めます。
何よりもうれしいのは、他者に頼ることなく自分の力だけで状況を改善することができるので、自分に自信を持つことができるようになることです。
大嫌いだった自分を愛することができるようになります。
そして、自分を愛することができると、子供への愛があふれてきます。
すぐには自分を変えることはできませんが、「5秒待つ」という行為の回数を少しずつ増やしていってください。
それだけで育児の辛さが相当緩和されるはずです。
ちなみに、私自身は一人目だけを育てていたレベル1の母親だったときよりも、三人を育てている今のほうが精神的に余裕ができています。
こんなブログを書いていられるくらい(笑)