私は、日々怠けるため、家事を楽にするため、「試行錯誤を減らすために試行錯誤をする」という矛盾の中で生きています。
今回は日頃考えている家事を楽にするアイディアを考えながら書き出していきます。
まとめてから書くのではないので文章が冗長です。
新商品開発や問題解決に興味がなく、家事を楽にするアイデアの結論だけを知りたい方は、途中を飛ばし下の方へスクロールして結論だけご覧になってください。
途中を読んだ方は突っ込みたいところが出てくると思うのでどうぞ突っ込んでください。
私も自分のした問題解決は読み返すたびに突っ込んでしまいます。
まず、いつも通りIFRから始めます。
理想は、「いくら汚しても汚れない」状態です。
ということは、ゴミがゴミでなければいいでしょう。
自然界を見ると、全てが連鎖していて、無駄なものは一つもありません。
このエコシステムをとりいれられないでしょうか。
人体で考えてみると、食物を外部から取り入れて消化した後、不要なものを排出しています。この排泄物は都市部では通常は、土の中で肥料になることはなく、水洗式トイレで処理されています。
自然界に任せてしまえば自動で綺麗にしてもらえる部分を都市で暮らすために下水処理に頼ることになっています。
これは各家庭で汚水処理をしなくてすむので非常に便利です。
他のものも下水処理のようにスマートに解決できないでしょうか。
まず、生ごみなら各家庭で処理できます。実際に特殊なゴミ箱を導入している家庭も多いでしょう。
家庭で生ごみを処理し、それを肥料として使い、家庭菜園に使うというサイクルが回るとエコになります。
しかも、ゴミとして捨てるのではなく、後で肥料という価値のある物に変わるので捨てるときに他のゴミと混ぜないというインセンティブが働きます。
ここでのポイントは「還元」です。
ただ一方的に捨てるだけならどうしても分別するとかゴミの量を減らそうと努力するのは個人の倫理観に頼るだけになってしまいます。
でも、リサイクルすることによって自分に恩恵が返ってくるシステムがあるならば強制されなくても自分でリサイクルするでしょう。
(ゴミ回収を有料化するというのもリサイクルへの強い動機にはなります)
完璧なリサイクルが達成され、高速でゴミがゴミで無くなるシステムを開発できれば、家事が楽になるだけでなく、どれだけ地球が救われるでしょう。
このシステムを取り入れるには新発明だけでなく、プラスチック性の使い捨て容器を禁止するような法制度の取り入れなど大規模な改革が必要になりそうです。
現状では難しいと思われます。
では、せめて身近な家事だけでもこのIFRを達成できないでしょうか。
たとえば、お皿洗いで「いくらお皿を汚しても汚れない」状態が達成できれば家事が相当楽になります。
人間は「食洗機にお皿を入れること」すら面倒だと感じる生き物なので、皿洗いゼロを達成するくらいでないと理想とは言えません。
これを達成するには、全く汚れないお皿の発明が必要でしょうが、そんなお皿があったとしても油やその他調味料などの汚れをどのように処理すればよいのでしょう。
一つ思いつくのが、「使い捨てだけど、ゴミがでないお皿」です。
なんだか分かりますか?
もし思いつかなかったら、過去記事IFRの例をご覧ください。
さて、普通のお皿を、「いくら汚しても汚れない」状態にするのは「いくら汚しても汚れないお皿」を発明すれば達成できますが、私にはそれは無理なので、少しレベルを落として、
「汚れてしまってもすぐに綺麗な状態に戻せる」案をいくつかあげます。
たとえば、使った後のお皿をペットに綺麗に舐めてもらいます。
衛生上の問題がありますが、架空のアイデアの段階なので何でもありです。
次に、使い捨てのお皿、使い捨てのじゅうたんを用意することが考えられます。
一回の食事ごとに全て捨てます。
ゴミの量が半端なく増えますしエコではありません。
なお、ゴミを減らすために、お皿にラップをかける(薄膜利用)というアイデアがあります。
薄膜が再利用可能ならエコになりますが、それならもともと薄膜はいらないのではないかということにもなります。
ただ、技術的に達成できそうですね!
専門家がアイディア出しをして創造すれば、
近い未来に新タイプのお皿の発明がされるかもしれません。
さて、今度はお皿洗いではなく、アイロンがけについての話に移りたいと思います。
形状記憶のYシャツはほぼデフォルトになっていますよね。本当に助かります。
いちいちアイロンをかける手間を省けるので、素晴らしい発明です。
しかし、人間の欲はつきません。
綿素材の服をアイロン無しでシワを取ることはできないでしょうか。
私は普段は機能性を重視して服を買いますが、たまにはデザインだけを見て服を買うこともあります。
しかし、綿素材の服は洗濯が大変なので、せっかく買ってもほとんど活躍する機会はないのです・・・。
したがって、いつもポリエステルの服ばかり買ってしまいます。
綿素材の服は素材的にも気持ちが良く見た目も良いので、「アイロンがけをしないで服のシワを取れる発明」ができたら、爆発的ヒットになると思います。
手間を省くことが大事なので、洗剤に服のしわ取り成分を含ませるか、洗濯機の脱水や乾燥の段階でシワを取れるといいですね。
これも洗剤の専門家か家電の専門家の集団なら技術的に達成出来そうですね。
さて、今度は発明品のアイディアではなく、家事を楽にする手抜きアイディアについて話したいと思います。
私は掃除は好きではないし得意でもないのでこんな人が掃除について語るのは間違っている気がしますが、発明原理に基づいて記述します。
まず、発明原理1の「分割原理」と発明原理10の「先取り作用原理」です。
掃除をするときは、「順番」に気を使います。
たとえば、掃除機をかける前には大きなものをどかしてからかければ掃除機をかける手を中断せずにスムーズに掃除が出来ます。
また、お皿を片付けるときにも、「重ねて片付ける」ことをしないように気をつけます。
重ねることにより、お皿の裏に汚れが付着するからです。
洗濯をする前にも予備洗いをしたり、汚れに応じて分けます。
発明原理35「パラメータ変更原理」では、
水の温度を変えてお湯でお皿や服を洗うということは誰もがしていることと思います。
資源を無駄にしないように、お風呂の残り湯で洗うというのは理想的ですね。
次に、発明原理のうち、「使い捨て原理」について述べます。
使い捨てというのはエコではありませんが、上述したように、「ゴミにならなければ」良いわけです。
しかし、今現在そのような商品は少ししか売っていないので、「再利用すべきとき」と「使い捨てにしてしまっていいとき」の使い分けについて書きます。
基本的に食器は何度も使えるものなので一般家庭では再利用すべきでしょう。
しかし、私が唯一使い捨てOKにしている食器があります。
プラスチック製のスプーンと木製のスプーンです。
ヨーグルトやアイスを買った時におまけで付いてきます。
これを、私はヨーグルトやアイスを食べるためには使いません。
残しておいて別の用途に使います。
プラスチック製スプーンは納豆を混ぜるときに、木製スプーンはパンにバターを塗るときに使います。
納豆のネバネバは水洗いではなかなか落ちないので、水をかなり消費します。
そこで、納豆を混ぜるときにはプラスチック製スプーンを使います。
また、ひきわり納豆などは、離乳食として直接食べさせていました。
娘がある程度大きくなってからは自分でパンにバターやジャムを塗りたがるようになったので、木製スプーンを与えて自分で塗らせるようにしています。
衛生上、どうしてもパンくずが付着しやすいので、バター皿からバターを取り出す時とパンに塗る時のバタースプレッダーは分けるべきです。
そこで、アイスの木べらを使い捨てのバタースプレッダーにしています。
些細なことですが、余計な出費も伴わずほんのちょっとのアイデアだけで家事や育児が楽になるので、エコを心がけている人も、ぜひ試してみてください。
発明原理「逆発想原理」
重曹は掃除に使えるだけでなく粘土の材料にもなるので、子供を持つ親には必須のお役立ちアイテムです。
わたしは、たまに重曹を子供に与えて部屋中にばらまいてしまいます。
匂いや汚れ、湿気がとれますし、掃除機をかければすぐに片付きます。
(もちろんばらまく前に綺麗に片付けをしておくべきです)
キッチンの流しや風呂場にばらまくのも効果的です。
重曹は掃除にとても役立つだけでなく、環境にも優しいので、常備しておきたいものです。
発明原理「セルフサービス原理」
子供に自分で片付けさせます。各自が片付ければ一人がまとめて掃除するよりも楽です。
さて、いろいろ書きなぐってしまいましたが、そろそろまとめてみます。
家事を楽にするアイディア(新商品のアイディア以外)の結論
● 片付けるとき、捨てる時のことを考えて予め手段を整える(汚れを広げてしまうので、汚れたお皿を重ねない。掃除機をかける前に片付ける、洗濯をする前に予備洗いをする等)
● 子供に重曹で遊ばせる。ついでに掃除する。
● 片付け遊びをする。
● エコを貫かず、ときには使い捨てをする。特に、納豆を混ぜるときには使い捨てのスプーンを使う(納豆の滑りを洗い流すには通常の倍以上の水が必要だからかえってエコにならない)。
● お皿を洗う前にペットにお皿を舐めてもらう(!)
他にもいろいろあるのでまた追記します。