米ゼネラル・エレクトリック(GE)の株価の下落が止まりません。

 

日経新聞の記事によると、事業リストラも総仕上げ段階で、とうとう照明事業から年内に撤退するそうです。

 

照明事業は、GEの創業者であるエジソンの最も代表的な発明です。

発明といえば、電球、電球といえばエジソンというくらい有名ですからね。

そんなの常識過ぎてちびまる子ちゃんでも知っています。

 

上記記事によると、GEは、元々は低迷が続く電力事業を残しつつ、稼ぎ頭の航空機エンジンと医療機器で支える構想だったそうです。

しかし、今年に入って、過去に手掛けた金融事業で1兆円近い損失が発生してしまい、財務リストラを優先するため、ヘルスケア事業を手放すことになってしまったようです。

 

どうせなら、もっと早い時期に電力事業を手放したほうが良かったのでは・・・と思いますが、エジソンといえば、電力というくらい会社のブランドに関わることですから、なかなか手放す決断が出来なかったのでしょう。

 

ただ、現代はビジネスの動きは非常に早いので、さっさと損切りをしてしまう勇気を出したほうが生き残れる確率は高いだろうなと思います。

悪く言えば調子の良い生き方ですが・・・。

 

この点、大企業は決断にも時間がかかりますから大変ですよね。

 

でも、大企業だからこそ早い段階で捨てるものは捨てる、伸ばすところは伸ばすという判断をしていかないと、気づいたときにはGEのようにかなり大変な状況に陥ってしまうことになるでしょう。

 

日本では、たとえばソニーが金融業で成功していますが、エレクトロニクス関係ではなかなか成果を出せていません。

ならば、エレクトロニクス事業を手放すという決断をするのも面白いのではないかなと思います。

 

トヨタも10年後には車の会社じゃなくなっているかもしれませんしね。

 

自分たちの原点を大事にすることも必要ですが、それが足を引っ張るのなら、そこから脱皮をするという生き方もこれからの時代を生き抜くには大事かもしれません。