水蜘蛛をご存知でしょうか。

そう。忍者のひみつ道具として有名な、アレです。

マンガやアニメの中では忍者が水の上をスイスイと歩いていますが、実際には竹竿のような補助具を必要としていたようです。バランス取れませんからね。

 

さて、なぜいきなりミズグモの話をしたかというと、娘(懐かしアニメが大好き)が忍者ハットリくんを見ているときに「水蜘蛛、いけるな」と思ったからです。

 

いえ、もちろん「Amazon 水蜘蛛」「楽天 水蜘蛛 最安値」なんてキーワードで検索する人なんていませんよ。

 

今現在(2015年12月)、日本でミズグモを欲しがっている消費者なんていません。

 

でも、これから需要を創りだすことは出来ます。

 

たとえば、簡単に思いつくターゲットとしては、子供。商品は「玩具」です。

 

忍者のひみつ道具としてエンターテイメント用に販売します。

 

ただ、かなり危険な玩具になるのでお勧めは出来ません。
テキトーな商品を販売してしまい、企業責任に問われることになったら大変ですからね。

 

ターゲットを子供ではなく大人にしたらいいかもしれません。

 

ただし、危険であることに代わりはないので、免許制度を創ると面白いでしょう。

 

水蜘蛛検定3級から始まり、免許皆伝を目指します。

 

検定ビジネスと水蜘蛛の販売で二重に稼げます。

 

また、「海辺の地域」に地域限定して販売するのも面白いでしょう。

 

どういうことかというと、地震時の津波などで水災害(洪水)が起きた時の救命道具として売りだせば海岸沿いに住む人たちからの需要が見込まれます。

 

溺れる者は藁をも掴むというけれど、溺れているときにこのブイのようなものがあったら、本当に命が助かってしまいますからね。

 

くだらない、ダサいと思っているようなものでも、最新技術が使われていないというデメリットではなく、安い、電気不要、楽しい、災害時に役に立つというメリットに光をあてていけば、売れる製品に変わるのではないでしょうか。

 

でも、単にその製品をそのまま販売するだけでは、もし成功したら他者に簡単に模倣されてしまいますし、模倣企業が大企業だったら、あっというまに市場を専有され、知的財産権も取られ、二進も三進も行かなくなる危険性があります。

 

ですから模倣を防ぐ種々の手段を講ずる必要があります(これについてはメルマガなどでいろいろ書いています)。

 

このように、「昔流行ったもの」や「昔使われていたもの」を「再利用・再発見」するだけで、ヒット商品を生み出す事もできます。

 

多額の研究開発費を投資して、最先端の技術を発明しなくても、こうしてありふれたもの、廃れたものに目を向けるだけで、新商品を販売することが出来るわけです。

 

ただし、そんなありふれた技術を搭載した商品では特許権は取れませんから、他社に真似されたくない場合には、特許権以外で参入障壁を築く必要があります。

 

知的財産権を取ることも出来ますし、「真似できない」「真似したくない」商品を販売していけばウハウハです。なお、この「ウハウハ」という用語は45年前に流行った言葉です(wiki調べ)。

いわゆる「死語」ですが、「ダサ可愛い」ので、近い将来リバイバルが来るのではないでしょうか(言ってみただけ)。

 

歴史は繰り返します。

 

諸行無常。盛者必衰です。

 

ですから、大企業を恐れず、小規模企業や個人でも頭を使ってユニークな商品を創れば、十分にビジネスを展開できるはずです。

 

特許法2条1項に規定する発明ではなく、「発見」だけで新商品を創れるなら、やらないほうが勿体無いですよね!?

 

アパレルなどものだけでなく、言葉や芸など無形のものでも一定期間経過後にまた流行りだしたりします。

 

そのときに流行りに乗るのもいいのですが、流行りを創りだしてしまうほうが楽かもしれませんね。

 

ちなみに、このブログに書かれているアイデアは盗んでも文句を付けることはありませんのでご自由に持って行ってください。著作権があるから文章をコピペするのは駄目ですよ。そうじゃなくて、ミズグモを売るという(くだらない)アイデアを盗むのは問題ないということです。

 

この言葉の意味がわからない方は、知的財産の基礎を始め、サイト内の該当記事を読んでください。