上の子が可愛くない・・・
何と恐ろしい響きでしょう。
自分が産んだ子なのに可愛くないなんて、悪魔のような母親。
世間からはそう思われてしまいそうです。
・・・でも、自分の子供だからって24時間いつでも可愛いなんてことはありません。
むしろ、自分の子供だからこそ嫌になるということも往々にしてあります。
特に下の子が生まれた場合はそうです。
新生児は泣いてばかりで確かに大変ですが、純粋でしぐさが可愛くて癒してくれる存在です。
そんな赤ちゃんに嫉妬するためか上の子がわざと迷惑をかけるようなことをしてくると、つい、イラっとしてしまいます。
特に疲れているときは、あんたなんかどこにでも行っちゃって!と思うほど心も荒んでしまいます。
そんなときは、確かに「上の子なんてどうでもいい。可愛くない。下の子さえいればいい」というように思っています。
でも、本当にそうでしょうか?
「そうよ。私には赤ちゃんさえいればいい」
そう思った人はまだ深く考えていません。
あなたには上の子を愛していた時期がありました。そして、「心に余裕があるとき」は、上の子を愛していると感じられるはずです。
つまり、上の子が可愛くないと思うのは、「あなたが疲れているから」です。
何をそんな馬鹿な・・・と思ってしまうかもしれませんが本当です。
私は普段育児をしているときに両親(遠方在住)の助けを得られませんし、友達にも遠慮してしまってなんでも自分で背負いこんでしまうタイプです。
だから、一人目の育児は孤独に深刻にしていました。
二人目の育児は友達も増え、楽しいとはいえ、上の子の存在を厄介に思うことも多く、そんな自分が嫌いで自己嫌悪に陥ることはしばしばありました。
でも、三人目を育てているときに思いました。
私は上の子がたまらなく好きだ。
好きで好きで、しょうがないんだ。
そして、育児の協力者として当てにしてしまっているんだ。
だから、大人のようにふるまえない上の子にもどかしさを感じて怒りをぶつけてしまうんだ。
上の子は大きいとはいえ、まだ子供です。
「誕生日プレゼント何がほしい?」と聞くと
「お兄ちゃんかお姉ちゃん」と答えるような子です。
母親を助けるために必死になって手伝ってくれているのに感謝をすることも忘れているのは私の方です。
まだこの世に生を受けて数年の子供に人生について教えられてしまったので自分の子供っぽさを恥じながらも、この子が私の子供で良かった・・・と日々思っています。
ですから、「上の子が可愛くない」と思っている人は、
「時間がたてばこの問題は解決する。
今は疲れているから可愛いと思えないだけ」
ということを知ってください。
あと数年たてば上の子が可愛いと思えなかったことなんて笑い話になりますよ。
ですから、くれぐれも「あんたなんか好きじゃない」みたいに心にもないことを言わないでください。
育児は肉体的にも精神的にもキツイものですが、育児できるのは今しかないのだから、「これを乗り越えれば私はレベルアップする」と思ってやり抜いてください。
今の私は「昔はなんであんなに深刻に考えていたのかな」と笑ってしまうほど気楽に生きていますよ(^^ 夕方に突然10分ほど倒れこんで仮眠をとったりしながら(笑)