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名古屋銀行が医科系大学受験予備校「メディカルラボ」を運営するキョーイクホールディングス株式会社に商標権を評価した融資を実施しました。
知的財産権の価値を評価する「知財ビジネス評価書」を融資審査に利用したとのことです。

 

特許権ではなく、商標権を評価し融資するというのは珍しい例ですね。

 

しかし、特許権と同じく商標権も知的財産権であることから、これからはこのように商標権を評価した融資も増えていくことでしょう。

 

商標権は特許権と同じく、「担保にとって融資をする」ということには馴染みません。
ですから、知財は、担保にとるのではなく、その知財の持つチカラ(競争力等)を評価してもらい、融資を受けることになります。

 

だって、銀行(に限らず融資をする側)は特許権や商標権を手に入れても使えませんものね・・・。

 

ですから、知財に融資をする場合は、担保にとることはなく、主にその知財の持つ潜在力を評価することになると思います。

そのうち特許や商標の外にも著作権を評価して融資する銀行等も増えてくるのではないでしょうか。
未来のマリオやくまモン、ベストセラー小説や漫画、ヒット曲に融資できたら最高ですよね。
よほどの目利きでないと無理ですが・・・。

これからは出版社を介さずネットでアマチュアがデビューして、クラウドファンディングで資金を集めて本を出版したりイベントを開催・グッズを販売ということもどんどん起こりそうです。

銀行も少額の融通の利く融資を積極的に行う必要があるでしょう。