特許事務という仕事と肉

主に特許事務所で働く「特許事務」というお仕事があります。
これは文字通り特許に関わる仕事の事務です。
一般の事務より給与が高いのでお勧めの仕事です。

ただし、非常にストレスフルです。
そして難しい仕事です。

なぜストレスフルなのかというと、常に期限に追われているからです。
そして、期限を過ぎてしまった場合には恐ろしいことになります。
発明者が必死で生み、知財部員がブラッシュアップし、弁理士が仕上げた特許が特許にならなくなってしまうのですから。

さて、今日はこの期限徒過をしてしまった特許事務さんのお話です。

といっても特許事務さんから直接聞いたわけではありません。
普段特許事務さんたちから聞くのは、所長や同僚の悪口などです(幸せに働いている方は「楽しいです」とお知らせくださるだけですので基本的にネガティブな話の方をよく聞きます)。

ある日、知財部員さんが「特許事務所の人に高級焼き肉を奢ってもらった」と言いました。

肉に飢えていた私が「それは接待にあたるのではないか。良いのか。コンプライアンスはどうなっているのか。羨ましい(本音)」と問い詰めたところ、
「この事務所は期限徒過をしたせいでうちは大変な損害を被った。しかも二度目。所長が自ら謝りに来た」
とのことでした。

ヲイヲイ。

「肉に負けてその事務所を切ったわけではないんですね」と聞いたら
「弁理士さんたちにはなんの問題もないから。肉は美味しかった」とのことでした。

肉は美味しいですね。私も大好きです。
でも、肉以上に面白い話が大好きです。

面白い話、聞かせてください。