久しぶりの帰省の話

コロナ禍で自粛していましたが、2年ぶりに実家に帰省しました。
母の具合が悪いと聞いていたので心配していたのですが思ったよりもずっと元気で安心しました。
「孫に会うまでは死ねないと思ってがん張れた」と言っていたので、孫の力の威力を感じました。

思い返せば、長女を出産したときの母の喜びようといったらありませんでした。
推しを前にしたオタクのように「可愛い可愛い・・・」と連呼し語彙を失っていました(笑)

会えない間もずっと孫たちのことを考えていたそうです。
それは一緒にいて凄く伝わってきました。
もうちょっと頻繁に会うようにしようかなと思います。

年を取って思うのは、自分が美味しいものを食べるよりも子どもたちが美味しそうに食べている姿を見るのが癒やしだなーということです。
うちの子たちはそれはもうよく食べるので、大量の食料があっという間になくなります。
素晴らしい食べっぷりに驚かれました。
365日いつでもこうだからね!

そうそう、実家には猫が一匹増えていました。
事故にあって瀕死の状態の猫を父が獣医の元へ連れて行ったそうです。
「どうしますか?」(=この猫もう死にますよ)
と言われたそうなのですが、父は「手術をお願いします」と即答したのだとか。
お陰で猫は父を命の恩人と考え、それはもう甘えていました。
怪我の痕が残っているのですが、可愛い猫ちゃんでした。
初対面でしたが帰る頃には抱っこさせてもらえました。

ペットによるかなりの癒やし効果を感じたので、夫婦二人だけで生活するようになったら私もペットを買うのだろうなと思いました。
そんな話をご近所さんに話したら、「うちは子供が高校生になってから飼い始めたよ。周りもそうなの」と言っていたので、子供がいない(甘えてくる存在のいない)寂しさを埋めるのにペットは最適なのだなと思いました。そういえば、叔母の家も子供が高校生になってから犬を飼っていました。

今回は私の実家には泊まらず(迷惑になると思い込んでいたので)夫の実家にずっと泊まっていました。なんと図々しい嫁!!
逆に言うと、お姑さんが凄いんです。
漫画やドラマに出てくるような意地悪なお姑さんとは真逆です。
まあ、この素晴らしいお義母さんを結婚前に見て、夫と結婚後も幸せに暮らせると確信したのですけどね。
母親の影響って強いじゃないですか。
依存させるのではなくただ愛する。このバランス感覚が抜群に優れている人なので心から信頼できます。

夫は夫で私の両親と打ち解けて仲良くしてくれるのでありがたいです。
そして、どちらの家でもくつろぎ放題の我が子どもたち。

優しい人たちばかりに囲まれているのだなと改めて幸せを感じました。
久しぶりに夫と二人でノンビリ喫茶店に行って恋人時代のように話し合えたのも良かったです。

この愛を子どもたちにもずっと注いであげたいと思います。

それにしても、3人子供を育てて思いますが、両親たちは本当に凄いです。
愛の塊。仏様みたい。

私なんて子供が「お腹空いた!」と騒いでいるとパニックになってしまったり、床がジュースでベトベトになっているのを見て「もう嫌だ・・・」と呟いてばかりですが記憶を辿っても小さい頃に親に怒られた記憶が無いんですよね。
菩薩のような母なのですが、誰かに似ているなーと思ったら、長女でした。
長女は母に似て優しくてその場にいるだけで癒やしてくれる子です。
生まれる前から知っていますが(!)、いつでも優しいんです。

次女と息子はまだまだ甘えてきて赤ちゃんという感じです(赤ちゃんではありませんが)。
息子に関してはママ命なのでいつになっても離れられない状態でしんどいと思うときも多いのですが、これも今だけなんですよね。
いずれ戻りたいと思ってもこの時間は戻って来ませんから。

母が昔を懐かしむような気持ちで日々の育児に向き合おうと思いました。
今はママ命の子供たちですが、いずれママは空気のような存在になるときがきます。
それまでの間は育児の楽しい面にだけ目を向けていたいです。
未だに家事が嫌だ。汚されたくないという気持ちを捨てきれないのですが、カレーを食べる時に間違ってフォークを持ってしまっただけで大笑いしている子どもたちを見ていると、掃除が面倒だという些細なことで悩むのは馬鹿らしいと思えますから。