紳士服大手のコナカとzozoのアプリよりも服が売れそうな技術!?

紳士服の「コナカ」では、顧客が専用のアプリをダウンロードして身長や体重などを入力してからスマートフォンのカメラで撮影する方法でそれぞれの体型に合うワイシャツを売り出すことになりました。

 

なぜ体型に合うワイシャツを作れるのかというと、AIが数千人分の体型のデータを基に肩幅や胸回りなどミリ単位でサイズを計測し、体型にぴったりと合った洋服を作ってくれるからなんだそうです。

 

ZOZOもスマホを使ってサイズを測る方法を取り入れているので、これからはスマホアプリと連携したオーダーメイド衣服のサービスが定着しそうな感じです。

 

・・・しかし、この技術は素晴らしいのですが、どれだけ売上につながるのかなと私としては疑問があります。

 

というのもワイシャツというものは、そもそも、首周りや袖丈くらいしか違いが無く、コスパを考えると既製品の大量生産されたものと比べると割高感があってアプリを試す人はたくさんいても購入にまで至らないのではないかと思うからです。

上手くいけば、安いワイシャツから入って、高価なスーツの購入にまでつなげられるのでしょうが・・・。

(この点は技術ではなく、マーケティング能力ね^^;

 

また、アプリを利用するということは、「誰かに写真を撮ってもらわなければいけない」ということです。

外では写真を取りにくいので家の中で、となると、独り暮らしの人には写真を撮りにくいといえます。

さらに、狭い部屋に住んでいる場合には、全身を写す距離を取れないという問題もあるかもしれません。

 

 

これらの問題点を解決できそうな技術が既に存在しているのでご紹介したいと思います。

 

それは、アマゾンによるものです。

 

実は、先月既に記事にしたこともあるアマゾンの特許の話になってしまうのですが、アマゾンは以下のような技術を開発しました。

Amazonのアパレル特許 usptoより
Amazonのアパレル特許 usptoより

鏡の前に人が立って、自分の姿を写し、その鏡の裏にある服のイメージとリアルの自分のイメージをミックスして服を着ている姿がわかるという特許です。

 

これの良さは、スマホアプリとして提供するのではなく、実際に店舗に来てもらい、服をバーチャルに試着するという点です。

やろうと思えば、肩幅や腕の長さなどを瞬時に計測し、その場でオーダーメイドすることもできそうです(アマゾンは、人体の3Dモデルを作成してバーチャルの衣装を身に着けるAIソフトウェアの会社を買収しています。また、Instagramのファッショントレンドに基づくファッションのデザインアルゴリズムの開発もしています)。

 

実際に店舗に出向くと、人は買いたくなるものです。

着替えの面倒さを省いてくれるこの技術により、多くの購買を促せそうだと思っています。

 

アパレル分野までアマゾンの独壇場になるのかと恐怖を感じますが、便利で面白い技術があるのなら、人がそちらに惹かれるのは当然でしょう。

 

日本のアパレル企業にも、ITを活用してアマゾンに負けない面白いビジネスを生み出してほしいです。