巷で横行する違法な二次的著作物の問題を解決する手段がなんとなく見えてきました。
*この記事は旧ブログ「問題解決中」の記事と同じです。実際に描かれたのは2年ほど前です。リンクを下さっていた方はこのブログのアドレスに設定し直してくださると助かります。
フリマアプリ・メルカリでは、スマホゲーム「Ingress」関連作品の公式販売を認めました。これからは他の作品についても二次創作物(ちなみにこれはweb記事やニュースではよく見かける表現ですが、法律用語ではありませんので著作権法学習者はご注意ください)の売り上げの一部をロイヤルティとして支払うことで公式に販売できるようにしていくようです。
つまり、取引成立時に出品者が売り上げの一部を権利者に支払うことにより知的財産権の侵害にならないようにする取り組みです。
今までは、メルカリで二次創作の売買がされるときは、無断で(非公式に)されていて、メルカリや権利者側が違反を見つけ次第、知的財産権を侵害する出品を削除する、という方法をとってきました。
私自身は、メルカリは利用したことがありませんが、オンライン上のオークションでは、明らかに知的財産権の侵害物品と思われる商品を見かけたことがあります。
また、幼稚園のバザーでも子供に人気のアニメの商標権や著作権侵害物品を見てきましたし、この前近所にある委託販売のお店に行ったら、そのような商品が売られていました(しかも高額で)。
ただ、このような違法な二次創作物の存在については著作権法の理解が浸透していないこともあって、仕方ないのではないかなと思います。
以前にも何度か言いましたが、義務教育の段階で著作権法については最低限の教育をしておかなければいけません。でも既に大人になった人にはその教育が行き届かない。
したがって、権利者側が何か手を打たないといけません。
そこで、今回のようにプラットフォーム(メルカリ)と権利者(INGRESS)が手を組んで、「二次創作OK」にしておけば、メルカリの利用者も売っていいのかどうか迷う必要はありません。
最高の策ではないけど、良い方法だと思います。
というわけで、メルカリ以外のプラットフォームもたくさんの権利者と手を組んである程度自由な二次創作を許してしまってもいいのではないかなと思います。
二次創作をする側も、権利者が憎くてしているわけではないし、お墨付きをもらえればうれしいんだし。