普段は意識していないと矛盾したことが起きたり、矛盾したことを考えていても、そうと気づきません。
でも、矛盾にぶつかったということは、問題が解けたことにほぼ等しいので矛盾をそのまま放置するのは非常に勿体無いといえます。
たとえば、iPhoneは重いので、寝っ転がって使っていたときに手を滑らせて顔面に落ちて顔に痣を作ったことがあります(恥ずかしい・・・)。
そこで、軽くて丈夫なスマホが欲しいと思いました。
でも軽量化すると、どうしても耐久性が落ちてしまいます。
こんな技術的ジレンマに陥ったときは、幸いなことにどうすればいいか解決策はもうアルトシュラーが示してくれています。
さっそく、trizの発明原理に当てはめて考えてみます。
改善するパラメーターは、静止物体の重量で、悪化するパラメーターは強度です。
矛盾マトリクスが交わるところを見てみると、28,2,10,27と載っていました。
28はメカニズム代替原理です。
ということは、スマホという機械自体をなくしてしまってもいいのかもしれません。
しかし、現状では、とりあえず携帯電話という物自体は必要なので、ここは保留にして次を考えてみます。
2は分離原理。必要な要素だけを抽出していらない部分は排除します。
ウエブサイトを閲覧しているだけなら他の機能はいらないので、分離してしまってもいいかもしれません。
10は先取り作用原理です。2と合わせて、閲覧するときには不要な機能を取り去って、閲覧専用になるように予め切り離せるようにしておくとよいかもしれません。
27は使い捨て原理です。
閲覧するページだけを切り取って3Dで見えるようになると便利です。SFに出てきそうでかっこいいですね!
個人的にはこれが一番気に入りました。
直近の未来に現実化されそうなのは2と10の合わせ技で、27は数年後の技術ですね。
素人なので当てはめ方が間違っているかもしれませんが、違っていたら指摘してください。
さて、上記は技術的な問題でしたが、非技術的な問題についてもtrizは使えると思います。
実は、当てはめ方がよくわからないのですが、書きながら考えていきます。日記ですし・・・。
たとえば、親は子供に
なんでも自分の頭で考えて欲しい。
自主的に振る舞って欲しい。
そう願うと同時に、
親の言うことを聞いて欲しい
という矛盾した願いを持っています。
矛盾が生まれたということは矛盾マトリクスに当てはめてみれば答えへのヒントが示されているはずです。
では、早速マトリクスに当てはめてみます。
えーっと・・・、親が強圧的に振る舞うと、従順にはなるけれど自主性がなくなり、また、その逆は、親が自由にさせると、自主性は高まるが、言うことを聞かなくなる・・・でいいのかな?
なんだか違う気がするけどマトリクスに当てはめてみ・・・
・・・たいけど、どれだろう(ーー;?
さっぱりわからないので、操作の容易さと信頼性で・・・
・・・なんか変だ。
じゃあ、自動化の度合いと操作の容易さ?
これかもしれない。
1は分割原理。
自主性に任せるべき部分と親が言って聞かせる部分を分けるということかな?
なるほど。
漢字の書き順みたいに無条件に覚えてしまえばいい部分は疑問を持たせず教えこんでしまった方がいいだろう。
反対に、道徳の問題などは自分でとことん考えたほうがいいのだろう。
34は排除再生原理。
子供が小さいうちや家庭で一緒にいるときには親が支えてあげて、子供が学校へ行っているときのように親と離れているときは子供の自主性に任せるといいのかもしれない。
そして、子供が帰ってきたときは、再び親が教え聞かせてあげるといいのだろう。
12は等位性原理。
親が子供と同じ視点で物事を見ると、子供の気持ちもわかるし、子供も親を信頼して話をしやすくなるだろう。
3は局所性原理。
これも今までみた分割原理と似たような感じかな。
というわけで、子供の自主性を尊びつつ、言うことを聞いてもらうには、
時間と場所をわけて教育すればいい ということがわかりました。
家では算数の答えのように決まりきったことや人のものをとってはいけないといったことは教え聞かせて、友達付き合いなどにかんしては干渉しすぎず自主性に任せればいいのだろうと私は結論付けました。
非技術分野への応用は難しいですが、今回はどうにか当てはめできました。
この調子で他の矛盾に当たった時も矛盾マトリクスを使ってヒントを探していこうと思います。
矛盾は楽しい♪