自分の名前と商標登録【ティファニーvsティファニー】

イギリスのちょっと面白い商標関連のニュースです。

 

イギリスでまつげエクステのお店を開いているティファニーさんという人物が、その商標の使用を止めるように、アクセサリーの会社Tiffany&Co.から訴えられているというものです。

ティファニーといえばこの人
ティファニーといえばこの人

ティファニーさんが出願した商標は「Cotswold Lashes by Tiffany」です。

 

これに対してTiffany&Coは、その商標は「混乱を招く可能性が高い」と主張しています。

 

一方ティファニーさんは、「自分の名前を使用できる」権利を得るために戦うと主張しています。

 

ちなみにこの商標が出願されたのは今年の4月で、警告書が届いたのは8月だそうです。

 

さて、この争いの行方はどうなるでしょうか?

 

私は、個人的には、「Tiffany&Coの勝ち、または、和解して、ティファニーさんはティファニーを除いた名前でお店の看板類を作り直すお金をTiffany&Coから貰う」だろうと考えています。

あくまでも私の考えですよ。

結果がわかるのはまだ何ヶ月も先です。

 

でも、ティファニーさんが勝てるとは思えないんです。

なぜかというと、Tiffany&Coがあまりにも有名だから。

 

Tiffany&Coの名前を聞いただけで、女性はときめいてしまいます。

そのイメージは非常に高いといえます。

 

ティファニーさんだって、美容師なのですからTiffany&Coを知らないわけはありません。

ですから、心の奥底で「あたしの名前ってTiffany&Coと同じじゃん?使ってもいいよね。ラッキー」と思っていた可能性があります。

 

ティファニーさんがそう思っていなくても、そう思えてしまうんです。外形的に。

 

で、このような商標登録を認めてしまうと、似たようなことをする人がわらわらと現れてしまうことになります。

 

すると、商標の「自他商品識別機能」や「出所表示機能」などが希釈されてしまいます。

これでは、なんのための商標登録なんだかわからなくなってしまいます。

 

フリーライドを自由にさせると混乱が生じます。

 

というわけで、ティファニーさんは可哀想だけど、これは無理だわ、と思った次第です。