*この記事は旧ブログ「問題解決中」の記事と同じです。実際に描かれたのは2年ほど前です。リンクを下さっていた方はこのブログのアドレスに設定し直してくださると助かります。
私、福田は三人の子供(上から女・女・男)の母親なのですが、三人目が生まれたときに非常に苦労したことがあります。
それは、上の子の赤ちゃん返り。
下の子が生まれるまでは子供(次女)は自分が世界で最も優遇されている存在だったわけです。
たいていは長女が「お姉ちゃんなんだから」と言われて、自分はほとんど叱られることがなかった状態から、今度は自分が「おねえちゃん」になってしまったわけですから、楽しいはずがありません。
下の子が生まれた途端に自分は「ママにとっての一番」ではなくなるので、アイデンティティの危機にさらされます。
「お姉ちゃんってなんでもできるね。すごいね」
と褒められても
「お姉ちゃんっていつも我慢することなの?私も抱っこしてほしいのにママはいつも赤ちゃんのことばかり見ている。私はどうなっちゃうの!?」といった感じで小さいなりに心の中で葛藤があるようです。
そのためか、親の注意を引き付けるためにある行動にでます。
それは、
泣くこと。
次女の泣き方は半端ではありません。
ヒステリーです。
いくらでも泣き続けます。
しかも、昼間に泣くのなら良いのですが、深夜から明け方にかけての時間、つまり夜寝ているときに起きて泣きます。
私がしばらくの間抱きしめてあげれば落ち着くのですが、下の子の授乳中だと動くことが出来ず、授乳が終わるまでずっと次女の泣き叫ぶ声を聞いていることになります。
なんというか次女の声は「騒音」なので、私は、近所迷惑になっているな・・・とハラハラしながら、でも身動きが取れず・・・という二進も三進もいかない状態で思考停止状態になってしまいます。ただでさえ、睡眠不足でフラフラですし。
ただ、次女も泣きたくて泣いているわけではないというのはよくわかっています。
ママに甘えたい。
それだけなんです。
だから、ことあるごとに抱っこするようにしました。
朝起きて、ギュー。
着替えながらチュー。
歩きながらおててをにぎにぎ。
お風呂上りにギュー。
やり過ぎと思えるほどスキンシップをして「可愛いね」「大好きよ」と声をかけました。
すると、しばらくして夜泣きをしなくなりました。
愛情表現不足(愛情不足ではなく)だったんだなと痛感しました。
なお、次女を甘やかしてばかりいたので、長女が赤ちゃん返りしそうになりました・・・(^^;
というわけで、これから下の子が生まれてくる人に知ってほしいのは、
「上の子の心のケアをしてあげる必要がある」
ということです。
覚悟しているかいないかで親の辛さは大違いです。
上の子は赤ちゃんに嫉妬して、親に対して理不尽な欲求を突き付けてくることでしょう。
親が忙しいときほど迷惑をかけるでしょう。
親が精神的・肉体的に疲れているときほどわざと追い打ちをかけるようなことをしてくるでしょう。
でも、それは「当たり前」なのです。
そうならなかったら「ラッキー」なだけで、普通は下の子に嫉妬します。
ですから、
「赤ちゃんが生まれたら夜眠れなくて大変なだけでなく、上の子も手がかかることになるぞ」と必要以上に恐れておけば、実際にそのような状態になっても心の準備が出来ているので慌てることはありません。
実際、私は次女が生まれるときに「これからめちゃくちゃ大変なことになる・・・」とおびえていたおかげで、次女の子育てはあまり辛くありませんでした。
一人目を育てていたおかげで慣れもありましたし。
というわけで、「もう一人くらい子供がいてもいいかも」と思っている人は、下の子が生まれる前に「精神的に覚悟」しておくと楽になると思います。