人狼ゲームという人気ゲームジャンルが存在します。
私は、その昔、クライアントさんから特許や著作権について相談を受けて、そのときに初めて人狼というものを知ったのですが、いろいろ調べていたら、特許よりも商標関連でトラブルになりそうだということに気づきました。
そこで、付けると不味そうなゲームの題名についてリスト化し、「アプリをリリースするときにはこれらの商標は使わないようにしてください。念のため、ゲームの題名を付ける前に教えてください」と伝えておきました。
その後、一度人狼というジャンルと関わりを持ったこともあり、人狼ゲームが新しくリリースされたりする度に気になってチェックしていました。
ここ最近で気になっていたのは『ワンナイトルール』という商標を出願したTake Tale Tableさんの動向です。
すでに『ワンナイト人狼』というゲームが存在するので、パクリではないかと勘違いされてしまいそうだなとヒヤヒヤしていました。
思った通り炎上していました。
結果として、商標登録出願を取り下げるべきかどうかというアンケートを行い、圧倒的多数により取り下げるべきという声が上回ったので、同社は商標登録出願を取り下げました。
商標登録出願料と代理人費用を無駄にしただけでなく、会社の評判まで落としてしまいました。
せっかく魅力的なゲームを出しているのに、勿体無い・・・。
TTTさんから相談を受けていたら、私なら絶対に商標なんて取っちゃだめ!と言ってあげることができたのに・・・。
ゲームの質が優れているだけに、ただただ、勿体無いと思いました。
人狼に限らず、これから新しいゲームを開発したり新しい事業に取り組む方は、ぜひご相談ください。
単に特許を取る、商標を取るという視点からではなく、ブランディング上有効な手段か、儲けに繋がるのかといった視点からアドバイスをさせていただきます。
商標登録の本質的な目的は信用の保護ですから、
商標登録したがために信用を失うようでは本末転倒ですね。
その通りです。
昔とは違い、現代では誰でも簡単に情報を得ることができます。
知財の情報に関しては公にされていることも多く、そこから知財取得の意図を「勘ぐられる」こともあります。
下手な行動をして信用を失わないように、マーケティングの側面からも知財というものを考えないといけません。