独立弁理士が特許明細書の外注を受任する方法

独立弁理士は独立して間もない頃は仕事が少なめです。ゼロということもあるでしょう。
そんなとき採り得る手段としては、
①新規顧客の開拓を続ける
②諦めて雇われ弁理士に戻る
③外注を受けて食い凌ぐ

という方法が考えられます。

①は基本なのでここでは省きますが、②についてはせっかく独立したのですからまだしばらく様子を見たいところです。
そこで、③の方法が考えられます。

外注の仕事を受けるのはプライドが許さないという方もいらっしゃるかもしれませんが、発注する側はそんなこと気にしませんし、食べていくためには四の五の言っていられないので、外注を受けるのは賢い生存戦略だと思います。

ところが、外注の仕事はなかなか公にはされていません。

理由は、クライアントが嫌がるので公に募集できないということがあげられます。

通常、クライアントは「その」事務所の弁理士や特許技術者に仕事を依頼します。「誰でも良い」わけではありません。そのため、◯山特許事務所に依頼したはずなのに□川特許事務所の弁理士の人が仕事をしていた。フザケルな!とトラブルになる可能性は十分にあります。

また、クライアントの保有している機密情報を知ってしまう虞れもあるので、クライアントとしても外注に関し承諾したくない場合もあるでしょう。
もちろん弁理士は守秘義務を有しているので業務上知り得た情報を容易に外部に漏らしたりはしませんが、それでも依頼人の気持ちになってみれば嬉しくはないものです。

しかし、守秘義務と品質管理を徹底してくれれば誰が仕事をしようがかまわないと考える依頼人もたくさんいらっしゃいます。
そもそも弁理士と特許技術者の関係だって似たようなものですよね。
所長弁理士の名前で明細書が公開されていても実際に9割書いたのは特許技術者であることもよくあります。

したがって、クライアントの承諾さえ得れば外注はOKということになります。

 

さて、ここで最初の問題に戻ります。

「どうやって外注の仕事を得るのか」

上述したように、仕事を外注しているということは公にしにくいことなのでなかなか公開情報は手に入りません。

ということは、逆に言うと非公開情報には出来るということです。

そこで思いつきました。

 

先日作ったばかりの非公開知財求人スカウトサイトで、外注の仕事のスカウトを貰えばよいのです。

経験技術分野や明細書作成件/年数を書けば大体の実力がわかります。そして興味を持った特許事務所がスカウトしてきて両者の間で折り合いが付けば外注を請け負うことが出来ます。

特許事務所は外注を発注できてハッピー。特許事務所経営者は仕事を得られてハッピー。win-winの関係を築けます。

もちろん、実際に発注してみたけど特許事務所の望むレベルの明細書ではなかった、とか金額面で折半を受け入れてもらえなかったので有耶無耶になってしまったということも起こり得るでしょう。

しかし、それでもこの世には余っている仕事と仕事を求めている人が存在するので、無駄を減らすためにも外注の請負というのは良い仕事の受注方法だと思うのです。

 
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