*この記事は旧ブログ「問題解決中」の記事と同じです。実際に描かれたのは2年ほど前です。リンクを下さっていた方はこのブログのアドレスに設定し直してくださると助かります。

学校法人滋慶学園が2015年6月に「プロゲーマー」という名称について商標登録出願をしていました。
プロゲーマーといえば、梅原大吾氏を思い浮かべてしまうほど個人を現す名称として有名ですが、どのような意図でこの商標は出願されたのでしょうか。

滋慶学園 東京アニメ・声優専門学校はこのように主張しています。

東京アニメ・声優専門学校におきましては、2016 年 4 月入学生向けに、e-sports・プロゲーマー業界で活躍する人材を育成するワールドを開設いたしました。その趣旨としては、「プロゲーマー」の育成のみならず、e-sports のイベントやマネジメント、マーケティングに関わる人材など、e-sports・プロゲーマー業界全体で働く人材を育成することで、日本において e-sports・プロゲーマー業界がさらに発展することに寄与したいと考えております。
この度、「プロゲーマー」という言葉の商標登録の申請をさせていただいたのも、e-sports・プロゲーマー業界が広く一般に発展するための取り組みでございます。
本学園としては、過去に、本学園が使用していた言葉(名称)を後から商標登録された別法人様から、使用している言葉(名称)の取り下げを求められ、在校生・高校生が慣れ親しんでくれた略称が、突然法的処置によって使用できなくなった事例がございました。当然、印刷物などの取り下げ・破棄・関係各所への修正依頼などを強いられました。突然の大人気ない対応に被害を受け、また関係各社様に多大なご迷惑をお掛けする事態となってしまいました。
このような過去の経験に基づいて、誰もが自由にこの「プロゲーマー」という言葉を活用できるように、あえて申請させていただいた次第でございます。
しかしながら、今回の申請は、恐らく却下される予定でございまして、この経緯が、本来私たちが求める結果であって、却下されることで前例ができ、今後新規参入者による妨害、不本意な結果を招くことなく、公用語として「プロゲーマー」という言葉が、使用されていくことを願っております。
万が一、申請が通ったとしても、本学園及び学園グループとしても独占の意向はありません。
当然、e-sports もすでに、商標登録されていることは、ご存知かと思いますが、「e-sports」・「プロゲーマー」という言葉は、これからもっと広く活用されていくべきかと考えている所存でございます。

つまり、商標登録出願が拒絶されることを前提に出願しており、「プロゲーマー」という名称の独占使用の意図はなく、仮に登録された場合も、独占使用はせず、使いたい人には使わせるという方針のようです。

 

9か月以上たった今でも出願審査継続中なので、登録の可能性は低そうですが、仮に登録された場合、梅原さんはどうすればよいのでしょうか。

 

結論としては別に今まで通りなにも変わらないと思います。

 

なぜなら、梅原さんは昔からプロゲーマーと呼ばれており、他者に商標登録されようがされまいが、その称号に変わりはないからです。

 

ただちょっと心配なのは、梅原さんが「プロゲーマー塾」というようなものを開催した場合であって、過去にそのような事業をしていなかった場合、滋慶学園が発言を覆して梅原さんに権利行使をしてくる可能性があります。

 

その場合には梅原さんは当該事業をできなくなってしまいますが、まあ、心配することはないと思います。

 

なぜなら、滋慶学園がそのようなことをしたら、一般の人からぼろくそに叩かれてブランドイメージを傷つけてしまうので、そんなことはしないと考えられるからです。

 

というわけで梅原さんは「ザ・プロゲーマー」として王者の地位に君臨し続けることが出来ます。

 

隠れ梅原大吾ファンの福田でした(笑)