政府は、海賊版サイトのサイトブロッキングを今月中にもプロバイダーに要請すると言っています。

このような行為は、電気通信事業法や日本国憲法が定める「通信の秘密」に抵触しますが、「緊急避難(刑法37条)」を適用するのでOKだとか・・・。

 

普通に考えると、新しい法律を作らないといけないでしょう。

 

しかし、そのような正論は通用しないほど事態はかなり深刻です。

 

というのも、漫画家たちが受ける損害及び海賊版サイトのアクセス数は常軌を逸しているからです。

 

たとえば、漫画村へのアクセスはうなぎのぼりで、2017年11月時点でのPV(ページビュー)数は6〜7億だったのが、先月(2018年3月)は17億近くに増えました。

 

普通のブログなんかでは、1,2ページ読むと閉じてしまいますが、漫画村の場合は何ページも読み進めるので(平均10ページ)、このようなとんでもない数になっています。

 

このアクセス数は、たとえば、ラインへのアクセス数よりも多いのです。
みなさん、日常的にラインを使っておられる方も多いと思います。

 

それよりもアクセス数が多いということは、余暇を漫画村閲覧に費やしている人がどれだけいるのか・・・想像するだけで恐ろしいですね。

 

漫画村は広告収入だけで数億円は稼いでいます。

漫画村を見ている人たちは、盗んだマンガを見せびらかしてボロ稼ぎしている人にお布施をしていることになります。

「漫画村最高!ありがたや〜。」という感じで・・・。

 

そして漫画村運営者は、漫画村を避難する人を「アホのオタク」扱いして(漫画村のキャラクター「らりっくま」のセリフより)著作権を完全無視している発言を繰り返しているので、意識高い系ではなく、意識があっちの世界に行っている意識他界系ですかね・・・。

 

ちなみに、漫画村への訪問者数(一億七千万人)は中高生の数より遥かに多い(というか日本の人口より多いw)ので、漫画村にアクセスする人はお金をあまり持っていない未成年だけに限りません。むしろ会社員の方が利用しているようです。

少年ジャンプが中年ジャンプと揶揄されるように、会社員でジャンプが好きな人は多いですからね。

 

スマホだけでなく一人の人間が、タブレットからもパソコンからもスマホからもアクセスして見ているのだろうということがこのデータから読み取れます。

 

 

さて、漫画村みたいなサイトに関しては報道の仕方も気をつけないといけないでしょう。

 

漫画村という存在を知らなかった人でも、報道により知って、利用を始めることもありますから。私も漫画村については全然知りませんでした。

 

・・・ていうか、こういうこと書いている時点で漫画村を広める手伝いをしてるじゃんっ。自分っ!

 

報道するときにはハッキリとサイト名を出さないというのも良いのかもしれませんね。

何か良い方法があればいいのだけど・・・。

 

 

最初の話(海賊版サイトのブロッキング)に戻りますが、海賊版サイトについては、そのサイトに広告を出向している会社を著作権侵害幇助者としたり、広告料の支払いを止めるという方法も考えられますが、漫画村では現在「格安の読み放題有料メンバー」を求めているので、広告料の支払いを止められても漫画村は生き長らえるでしょうね。
(一人500円だとして、10万人が読み放題の有料メンバーになれば収入は5千万円)

 

あ、ちなみに漫画村は閲覧しただけで仮想通貨のマイニングにスマホやパソコンが使われてしまうし、有料メンバーになると個人情報を抜き取られるのでお気をつけて。