シュークリーム屋さんの前を通りかかると、その甘い香りに食欲をそそられます。
空腹時に焼肉屋さんの前を通ると、焼肉が食べたくなります。
そして、マクドナルドのハンバーガーをお持ち帰りして電車の中で広げると、「テロ行為」として乗客の冷たい視線を浴びることになります。
このように、「匂い」というものが人の食欲に与える影響力には計り知れないものがあります。
もちろん食欲だけではありません。
ある人は、お線香の香りを嗅げば、亡きおばあちゃんが仏壇に手を合わせていた姿を思い出し、またある人は、マドレーヌを紅茶に浸せば、子供時代のママンとの思い出が鮮やかに浮かび上がることでしょう。
なお、女性にとって「匂いが好みの男性」と結婚することは生物学的に理にかなっているそうです。
良い香りのする男性とはDNAの相性が良く、子供が元気で生まれてくる可能性が高いのだとか。
逆に、相性の悪い男性の匂いはたまらなく気持ち悪く感じます。
たとえば、思春期の女の子は父親の匂いを極端に嫌いますが、父親のDNAとは相性が悪いからそう感じるというわけです。
こんな話はとんでも話に聞こえてしまうかもしれないけれど、私自身、夫と結婚した決め手は夫の香りだったので、納得できます。
(よく、昔の雑誌の裏面に、「女性を魅了する香水」の広告が出ていたけれど、なるほど納得できますねw 人工的な香水の匂いで惹かれるのかどうかは謎だけど)
今現在、結婚を迷っている女性がいらっしゃったら、ぜひ、「匂いの好きな方」を選んで欲しいと思います(笑)。
さて、前置きが無駄に長くなりましたが、ようやく本題の商標の話をしたいとおもいます。
ハズブロ(Hasbro)というアメリカのおもちゃメーカーによるPlay-doh(プレイドー)という粘土があります。
お子さんのいらっしゃる方にはおなじみでしょう。
我が家にもたくさんあります。
この、プレイドーの「わずかなチェリー香を含んだ甘いバニラ風の香りと塩漬けされた小麦ベースの生パンの自然な香りとを組み合わせたユニークな香り」が米国で商標登録されました。
匂いで商標登録された例はそんなに無いのですごいですね!
ちなみに、日本では匂いはまだ商標登録の対象ではありません。
商標登録されても良さそうな香りはたくさんあるので、そのうち商標登録されるようになってもおかしくないですけどね。
ちなみに、「店舗の内装」等についてはアメリカではトレードドレスの知的財産として保護されます。
日本では商標法が改正されてトレードドレスの保護がされるのかなと思っていたのですが、来年から意匠法で保護されることになりそうです。
知財分野は法改正が激しいですね。
知財サイトの更新をしなくちゃ。