私は論理的な人間ではなく感性で生きているそうです(夫・談)。
物の見方が普通とズレているし、思いついたことを出力するスピードが話に追いつかず、「話が論理的でない」と夫にたしなめられることがしばしばあります。
同じ情報を論理的な夫と感性的な私が受け取ると、同じ情報のはずなのに、受け取り方や出力の仕方に差が出ます。
こんな論理的でない人に問題解決ができるのかと思われそうですが、感性的・芸術的な思考法(悪く言うと変人的思考法)も問題解決に役に立つことがあります。
たとえば、何か問題に遭遇したときに、
1.問題を定義する
2.問題を分析する
3.解決策を試す
4.改善案を出す
という問題解決のプロセスを経ずに、瞬間的に答えが出てくることがあります。
特に、発明原理で言うところの「逆発想原理」や「災い転じて福となす原理」などがパッと思いつきやすいようです。
特に、自分が得意な分野に関してはそうです。
恐らく、右脳で瞬時に問題を分析して解決策を出してくれるのでしょう。
簡単なことに関しては統計学などを知らない私のような人間でもデータを見て判断出来ます。
しかし、複雑なことに関してはどうか。
データをいくら眺めたところで何も理解出来ません。
したがって、直感で判断します。
すると、結構な確率で良い結果が出たりします。
簡単なことは直感に頼ると失敗します。きちんと分析しなければいけません。
しかし、難しいことに関してはどうせデータを見てもわからないのですから、「なんとなく」を信じて決めます。
たとえば、一見簡単な「美味しい料理はどれか」という問題があります。
うどん屋さんで「きつねうどん」と「きつねそば」があったら、きつねうどんを頼んでおいた方がいいだろうというくらいはわかります。
しかし、ファミレスで「オムライス」と「パスタ」と「ドリア」があった場合は、お店の一番人気がドリアならドリアを注文しておけば良さそうですが、もしかしたらそれはお店側のドリアを食べさせたいという策略かもしれませんし、簡単には判断できません。
とりあえず周りを見渡して、あの人の注文している料理美味しそう!と思ったら見た目で判断してそれを注文しても良いでしょう。
いずれにしても、どのメニューが一番良いかということを一生懸命に考えるよりも、その時の気分=お腹空いたからこってりしたものが食べたいなー
にしたがって決めたほうが良いと思います。
そのうえで、注文したカルボナーラが不味かったとしても、運が悪かったと思って諦めがつきます。
携帯電話の料金プランのように故意に複雑にしてある(ユーザーに比較させにくくするため)プランは、じっくり比べるのも良いですが、変な所で課金されていたりするので、直感で決めるのもありかもしれません。(本来は比べられるだけのデータを提供すべきですから、「料金が明瞭な」携帯電話キャリアが現れたら一気にブランディングを図れそうですね。)
Trizのプロセスを経れば、直感が出したものと同じ答え、またはもっと洗練された答えが出るのではないかなと思います。
でも、早く問題を解決出来るというのも、メリットとなります。
瞬間的に問題解決をすることが求められる場面もありますから。
普段から右脳的発想を心がけていると直感力の精度が上がるようなので、ぜひ直感で問題解決にトライしてください。
さて、ここからは日常生活でどのように潜在意識による問題解決が出来るのかという事例です。
ちなみにこの記事は旧ブログ「問題解決中」に掲載されていたもので、実際に書かれたのは3年近く前です。
以前たくさんの野菜を抱えてバーベキューに行った時に、包丁を家に忘れて来てしまいました。
夫は「あーもうどうすんだよ。」と絶望した声を出しています。
子どもたちも、さっきまではしゃいでいたのに凍りついています。
「あたしたち、何も食べられないの・・・?」
BBQ場から家までは遥か遠く。そこのBBQ場では食器類の貸出は行っていません。
さて、こんなときあなたならどうしますか?
人から包丁を借りるのもいいでしょう。
しかし、知らない人に声をかけるのはためらわれます。特に、楽しそうにバーベキューをしているところに横から声をかけることはシャイな私には出来ません。
そこで、どうしたか。
そのまま丸焼きしました。
夫だけだったら包丁を買いに行ったかもしれません。
しかし、サバイバルを愛する私は違います。
せっかくアウトドアをしにきたのだから、文明の利器に頼ってはいけない、とばかりに野菜を皮ごと網の上に乗せました。
玉ねぎ、なす、じゃがいも・・・
すべて皮ごと網の上で焼かれています。
切っていないために熱が通るのが遅く、焼くこと10分以上。
ようやく全体が焼けて来ました。
ここでやっと焼きそばとお肉の登場です。
そして数分後、黒焦げになった玉ねぎを向いてみました。
すると・・・
うまそー!!
超美味しそうです。
野菜は焼いて食べるのが一番美味しいのですが、皮ごと焼くことにより、旨味が凝縮されます。
美味しさが外に流れ出さず、玉ねぎの甘みがしっかり感じられます。
あまりの美味しさに、野菜嫌いの子どもたちまで玉ねぎにかぶりついていました。
焼きナスや焼きじゃがいももジューシー&ホクホク。
たまらない美味しさです。
「ね、焼き野菜って美味しいでしょ」
と鬼の首を取ったように威張っているアホとそれを見て、もはや突っ込むこともしない夫。
アウトドアでサバイバルを満喫できて最高の一日でした(ーvー)