ここ10年間のSNSの発展は凄まじいものがあり、猫も杓子もSNSという有様です。
SNSのメリットに目を向け自社のアピールに使う企業はたくさんあります。
しかし、従業員のSNS利用に関してはちょっと困っている企業もたくさんあります。
支配的な雰囲気の企業だとSNSは完全禁止でしょうし、トラブルを防ぎたい企業では、一定のガイドラインを設けています。
よく聞くのは、従業員が実名でフェイスブックで会社の悪口を言ってしまったために慌ててその投稿を削除させたという話です。
特許事務所でもこういうのはたまにありますね。
代表が裏表なく清廉潔白な人なら従業員が自由にSNSを楽しんでいても問題ありませんが、外面が良いだけの代表が経営する企業だと、代表は従業員から嫌われていますから、内部事情を暴露されて火消しに躍起になるという例が多いのでしょう。
夢やビジョンを甘ったるくコーティングした言葉で語っている代表はイエスマンしか好きではありませんし、自分を崇めない社員は嫌いなので、そのうち社員の方から愛想を尽かして出ていってしまうと思いますけどね。
さて、SNSを利用している企業の中には「ずるい」会社もたくさん存在します。
ずるさには様々なものがあり、語り始めるときりがありませんが、例として「社員に匿名で採用アカウントの運用をさせる会社」を挙げてみたいと思います。
最近このような方法で求人をしている会社が増えてきています。特許事務所でもあるかもしれませんね。
このようなアカウントは非常に危険なのでブロックを推奨します。
いずれは厚生労働省から警告が出るかもしれません。
なぜ企業名を明らかにしない匿名アカウントが危険なのかというと、「企業に一方的に利益がありリスクがない」からです。
通常はしっかりと企業名を出し理念を語り共感する人材を募集します。
ところが、企業名を伏せたまま採用募集を行う企業には、「そのアカウントが炎上したときに責任を持ちたくない」という気持ちがあります。
非常に不誠実な企業です。
楽に募集出来るというメリットだけ享受して、リスクは負わないという秘境極まりない考え方の企業です。
応募者に対しても失礼ですし採用アカウント運営者に対しても失礼です。もちろん普通の人はそのようなアカウントの運用を任せられることはありませんから、余程能力の低い人やアルバイトだと思います。特許事務所の弁理士がやっているということはないでしょう。
何かを得るには時間や対価が必要なのが当たり前です。そして、いざというときにリスクをとる覚悟も必要です。一見大丈夫そうに見えても、企業名を明かさない匿名アカウントという不誠実な方法で求人募集をかけている企業には絶対に応募してはいけません。
このようなズルいアカウントのことは『社乱苦(しゃらんく)』と呼びたいと思います。
社会を混乱させ苦難を巻き散らかすという意味です。
商標はとっていないのでどうぞどなたか商標登録されてください(いらないってばよ)。
SNSを使った匿名の求人もそうですが、
イレギュラーな採用には基本的に何かしら落とし穴がありますね。
特許事務所も縁故採用がらみのトラブルが多い気がします(というか何回か巻き込まれました)。
本当に人手に困っている、コストをかけてでも良い人材を採用したい、
という意識のある企業・事務所に応募するべきでしょう。
それで採用されなければそん時はそん時ですが(汗
いつもコメントありがとうございます!縁故採用は後で人間関係が悪くなったときに気まずくなりがちなのでしんどいですね(知財実務の他にも色々面白いご経験されていらっしゃるのだなと思いましたw)。
良い企業や特許事務所は基本的に採用マーケティングをしない(する必要がない)ので、転職希望者がそんな情報を入手することは難しいと思います。
たまーに知人の優良特許事務所で「そろそろ新人を一人雇おうと思うので誰か知らない?」と連絡があるのですが、余程運が良くないとこのタイミングに合いません。
なお、このブログは特許事務所経営者にとってあまり嬉しくないことも書いてあるのにご連絡くださる所長弁理士もいらっしゃいます。そういう方は私の理念に共感してご連絡くださるだけあって凄く人材を大切にしてくださいます。弁理士試験の勉強を教えていた人たちには「この事務所良いよ」とお伝えしていますし、実際転職されて幸せに働かれているので、理念に共感できる人からの口コミ転職が最強かもしれないと思っています。