手作業でブログ復旧中の福田です。今回の記事は旧ブログからの記事ではありません。
さて、漫画家のうだま氏が創作活動をやめることを自身のブログで発表しました。
簡単な経緯を書きますと、うだま氏は私屋カヲル氏の漫画をはじめとして多数の著作権侵害をしていました。一応は謝罪らしきことはしたものの、それが裏ブログであり、表ブログでは一切の謝罪をしていなかったことからファンを怒らせてしまったこと等が原因です。
ツイッターではいわゆる炎上事件にまで発展し、とうとう漫画家生命を絶たれてしまったわけです。
この事件を受けて思ったのは、著作権侵害やそれによる損害賠償よりも、インターネットって怖い!ということでした。
私はよく漫画家さんや作家さんから著作権侵害について質問されるのですが、著作権侵害されている側の人から相談を受けたときには、「損害賠償請求してもたいした額はとれませんよ。ですから警告をして差止だけしてはどうですか」と言います(常にではありません)。
今の著作権法だと、「著作権侵害したもの勝ち」っぽいところがありますから。
ただ、今回のうだま氏の事件を見て、「著作権侵害をすると、ネット民が黙っていない。漫画家活動を強制的にやめさせられてしまう。法ではなく、ネット民が裁いている」と思いました。
以前、ブログで峰なゆか氏について書いたのですが、彼女も相当炎上していました。理由は自分の作品の著作権侵害をした人(実際にはしていなかった)に対して怒りを表していたのに、自分が他者のアイデアをパクッていたからです。
彼女の場合は、法的には著作権侵害にならないのに大炎上しています。
うだま氏も著作権侵害ではないケースについてまで非難されています。
こう考えると、著作権法という法ではなく、「倫理」というネット民の気持ちの中に潜んでいるものにより人は社会的制裁を受けるのだなと思いました。
非常に面白いケースです。
そして、このようなことはこれからどんどん増えてくるでしょう。
最低限の著作権法の知識に加え、「倫理」や「マナー」(いわゆるネチケット)についても学ばないといけませんね。
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