著作権法の10年を個人的に振り返ってみた

押し入れの中を掃除していたら10年前のパテント(弁理士会が発行している雑誌)が複数出てきました。

patent2008~2010
patent2008~2010

引越し先から10年前のパテントを持ってきてまでずっと残しているような人間は、余程著作権法を愛しているのだろうと思われてしまいそうですが、そうですね。著作権法を愛してしまっているのでしょうね。
掃除をしないまま時が経ってしまった可能性も捨てきれませんが。

 

さて、2009年度8月号の弁理士会副会長の「今月の言葉」の題名が『この10年で変わったこと』だったので、これはもう著作権の10年を振り返らねばいけないという啓示でしょう。

10年前のパテントのコラム
10年前のパテントのコラム

 

(なお、当該コラムには、「この10年間に弁理士の数も約2倍の8000人に達し〜」という言葉がありましたが、当時をピークとして2009年からの10年間は弁理士受験者数が右肩下がりですので、これからの弁理士資格というものは、「業務独占資格」としてよりは「確かな知的財産権に関する専門的な知識を有することの証明」としての使われ方も良いのではないかと思っています。

だから、面白い人材にはどんどん増えてほしいですね。弁理士受験指導をしているときに面白い人たちとはたくさん出会えましたがもっともっと出会いたいですね〜)

 

冊子の中を見ると、「ITと著作権侵害」「コンテンツビジネスと著作権」「動画投稿サイトの違法性」「初音ミクと著作権」などなど、今とあまり変わらないテーマが語られています。
しかし、そこは流石パテント。内容の濃さに関してはどんな書籍にも負けません。ついつい小一時間読み込んでしまいました。

10年前の冊子だと古くて役に立たないと思いましたが意外と今でも使える知識だらけでした。

逆に考えると法改正されていなくて時代に合わない部分も多いのでしょうね。

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アナログの時代に創られた法律ですから、デジタルの時代にはズレてしまうのも仕方ありません。
ですが、もう少し柔軟性がほしいところです。

2009年の時点では、10年後には日本版フェアユースが制度に取り入れられているに違いないと思っていましたが、予想は見事に外れました!(爆)

予想で当たったのは「自称著作権警察の台頭」でしょうか。

これはどういうことかというと、著作権法はすべての人に身近であるが故に、著作権法を聞きかじった人が著作権法を知らない人を捕えて(比喩)精神的に痛めつけることを指します。

専門家が間違ったことを言って責められるのは良いと思います。

でも一般人が誤ったことを言ってしまったために必要以上にイジメられるのはおかしいと思います。

インターネットが発達した現代ではこのようなイジメが10年前よりも更に容易に行われるようになっています。
こういうイジメは見ているだけで不快なのでどうにかしたいところですが、相手が匿名の素人だと非常にやりにくいですね・・・。

 

蛇足ですが、昔、知財業界のヲタクの第一人者と呼ばれている(?)弁理士のN先生にお会いしたことがあります。N先生にお会いしたときに最初に言われた言葉が、「なんちゃってヲタクは困るんだよね」でした。
ファッションで「私、ヲタクなんです〜」と言うだけでアニメを全然知らないヲタクがいるのですが、そんな人を警戒しての言葉だったそうです。
いや、私はヲタクとしてここに来たのではなく純粋に弁理士さんに会いたかったのだけど・・・と思い固まっている私を見て、一緒にいた友人が「いえ、彼女はガチオタですから」とフォローを入れてくれて和やかな会話ができたようなできなかったような・・・。

その後お会いしていませんが、パテントにはN先生が執筆された文章が載っているんですよね。だから、昔のいろいろな思い出が詰まった一冊として未だにパテントを持っているのかもしれません。(下の画像はパテントに載っていた「ガンダムの歴史」。ヲタク弁理士が執筆した論文であることは想像に難くない)

ガンダムの歴史
ガンダムの歴史

 

最後に今後10年の豊富についてですが、知財の面白さを広め、素敵な弁理士さんたちに光を当てる、そんなことをしていきたいです。
正統派弁理士として生きてこなかった分、主流の弁理士さんたちへの憧れと尊敬の気持ちは大きいですから。
 

著作権法の今後10年?

 

・・・きっと、日本版フェアユースが導入されるんですよ。