論文の提出期限がもうすぐなのに、ついつい先延ばしにしてしまう。

掃除や確定申告、片付けなければいけないことが山積みなのに(ゲームやSNSをしている暇はあるのに)やるべきことに手を付けられない・・・。

 

先延ばしをすると問題がさらに悪化するだけでなく、自己嫌悪に陥り気分も暗くなるので良いことなんてありません。

 

なのに、試験前のゲームは蜜の味・・・。

「やらなければいけない」ことがあるほど、「どうでもいいこと」に惹かれてしまいます。

 

でも、そんなことをしてしまったらどうなるか結果は目に見えています。

 

自分のことが情けなくなってしまいます。精神的にもよくありません。
グズグズと先延ばしをするよりは今すぐ取り掛かれる人になりたいですよね。

 

今日はそんな先延ばし癖という問題を解決したいと思います。

*例のごとくこの記事も旧ブログ「問題解決中」のものです。実際に書かれたのは3年ほど前です。

 

 

まず、私自身が何でも先延ばしにしてしまう人間なので先延ばしをする人の気持ちは痛いほどわかります。

 

「ギリギリになったほうが集中して出来る」

「やらなくても死ぬわけじゃない」

「もしかしたら誰かが代わりにやってくれるかも」

 

そんな言いわけをして、ギリギリまでやらないどころか、やらずに困ったことになるということを何度も経験してきました。

ストレスやプレッシャーがない限り行動を起こせないのです。

 

何度信頼を失ったり自己嫌悪に陥ったことでしょう。

 

そして、何度自分を責めたことでしょう。

 

そして、それにもかかわらず先延ばしグセが治らないのはなぜでしょう。

 

今回はまずは9画面法を用いて問題を解決してみましょう。

 

といっても、上位システムや下位システムを書いて埋める正規の9画面法は面倒なので、
先延ばしをすることによって生じる過去・現在・未来の姿だけを書きます。

 

●先延ばしをすることによって過去にどのような被害を受けたか。

●今現在先延ばしをしているがどんな気持ちか。

●将来もこのまま先延ばしをしたらどうなるか。逆にやるべきことを済ませたらどんな気持ちか。

 

そんなことをリアルに想像します。

 

期限を延ばしても結局いつかはやらなければいけないことに変わりはありません。

事実、延期によってもたらされた時間を有効に使うことの出来る人は少数派です。

大抵は、期限が伸ばされても今までと同じようにずるずると先延ばしにして後でやろうとするだけです。事態は何も改善しません。

ですから、今やるのも後でやるのも同じ、と考え、フットワーク軽く今、この瞬間に済ませてしまいましょう。

 

「やらなくちゃいけない」と考えて頭の片隅にそのことを置いておくとスペースの一部が占領されてしまうので、他に置くべき重要なものを置くスペースがその分狭まってしまいます。

 

気にかけるための時間やスペースが「勿体無いから」先に済ませてスッキリするのです。

 

論文を提出した後の開放感、掃除をした後の清々しさをリアルに思い出してください。

また反対に、心の片隅に「やらなければいけないこと」がくすぶっている時のなんとも言えない気持ち悪さも感じてください。

 

不快感を取り除くために、小さな一歩を踏み出します。

 

その一歩さえ踏み出せれば、「小さな目標」くらいはすぐに達成できるはずです。

 

また、同時に気にかけたいのが、目標達成に必要な時間をリアルに見積もるということです。

 

私たちは、ついつい目標達成をするまでに必要な時間を「最低限の時間」で計算してしまうようです。

たとえば、掃除だったら、だいたい20分あればOKというように。

でも、掃除一つとってもどこをどのように掃除するかによって必要な時間は変わってきます。

 

部屋に散らかったものを持ち上げて元の場所に戻したり、本を片付けているときについ本の中を読んでしまって読みふけってしまう時間、途中でメールを受け取って返信してしまう時間などは考慮しません。

 

そのため、思った以上に時間がかかる可能性があります。

 

5時までにやらなければいけないことなら4時までには必ず終わらせる!くらいの覚悟を決めないと、不測の事態に対処できません。

 

未来の自分は今の自分が創ると覚悟しましょう。

 

明日どうなっているかは今日どうするかで決まります。

今日原稿を書かなければ、明日に原稿が出来上がっていることはありません。

今日やるべきことを先延ばしにしたら、明日も先延ばしにするでしょう。そして、一年後もやっぱり先延ばしにしているでしょう。

 

怖いですよね!

 

今日は食べ過ぎてしまった。運動すべきだけど体が重くてやる気がしない。明日からダイエットを頑張ろう。

 

そして、次の日の朝。

 

朝は頭が働くから仕事をしよう。運動は仕事が終わってから。

そしてアフター5。

仕事で疲れたからまずは腹ごしらえをしよう。

これの繰り返し・・・。

 

 

罪悪感・不快感が溜まる一方で、良いことなんて一つもありません。

 

この悪循環を「今」切りましょう!

 

 

さて、過去・現在・未来をリアルに想像するということは出来たので、

ここからはいつもどおり発明原理をつかって問題解決策を出していきましょう。

 

発明原理1「分割原理」

目標達成までに小さな目標を置いてみてはどうでしょうか。

 

たとえば、論文だったら、5章のうち、今日は1章だけ書く、とか。掃除だったら、キッチンだけを片付ける、というように。

 

小さな中間目標を複数設定しておくほうが、大きな目標に向かって一歩を踏み出すよりずっと楽です。

 

目標が遠すぎたり壮大過ぎると、はじめの一歩がとてつもなく大きく感じて途中で挫折してしまいます。

 

発明原理10「先取り原理」

 

スケジュールを細かく書いておいてはどうでしょう?

 

仕事の後はジムで30分トレーニング、夕食は家族とノンビリ一時間半かけて食べたい。お風呂にも小説を読みながら一時間浸かりたい。寝る前には一時間SNSを楽しみたい。

とすると、午前中にこれだけのことをしておかなければならないし、最低午後2時までにはこれだけ終わらせておかなければいけない、ということがわかります。

 

将来の時間を当てにせず、今しか出来ないと考えて取り組むのです。

 

 

発明原理13「逆発想原理」  発明原理22「災い転じて福となす原理」

先延ばしをする人は、自分を責めてしまいます。

しかし、逆に自分に優しくしてみてはどうでしょうか。

 

やらなければいけないことをしないでゲームをしてしまった。もう眠いし明日早起きしてやろう・・・

 

過去の経験から自分がこの約束を守れないということが分かっているなら、今は苦しくても頑張って勉強するべきです。

 

でも、朝が一番頭が働くし、ちゃんと目覚ましで起きられるという自信がある人は、さっさと寝てしまったほうがいいでしょう。

 

「思い悩む」ということが一番時間の無駄ですから。

 

全く手を付けない0よりは1のほうがいいですし、1出来るならいずれ10に届きます。

 

自己嫌悪に陥っている暇があったら、自分に優しくして、「自分ならできる。大丈夫」としんじましょう。そして少しでも建設的なことをしましょう。

時間を無駄にしてしまったという焦りが集中力を増すということもまた事実です。

 

 

以上、先延ばしをしてしまうという問題を解決してきました。

 

最も効果的なのは、今小さな一歩を踏み出すということに尽きると思います。

 

実際の一歩よりも、心のなかの一歩の歩幅の方が大きすぎて辛いのですが、現実の一歩は驚くほど小さなものです。

もし今やる気が出なくてネットサーフィンをしているのだったら、「今」ネットサーフィンをやめて、やるべきことにとりかかりましょう。

そして、30分後にまだノンビリとネットサーフィンでもしましょう♪