昨日は学科でしたので、今日は実技の問題です。
答えはこちら

 

【著作権編】問題

1.著作権法における引用に関して最も適切なものはどれか。

A 他人の著作物を引用した著作物を販売しても良い。
B 非営利であるならば、引用の要件を満たしている必要はない。
C 著作物の出所を明示しなくてもよい。

 

2.A~Cのうち、著作権について最も不適切なものはどれか。
A テレビ番組を録画したものを動画投稿サイトにアップロードしてはいけない。
B 役に立つビジネス書を朗読したものを動画投稿サイトにアップロードしてはいけない。
C 動画投稿サイトに著作権者の許諾を得ることなく配信されているテレビ番組をダウンロードする行為は、侵害行為になることはない。

 

3.著作権法の保護対象として最も適切なものを以下のA〜Cから選べ。

A 高速でお寿司を握る方法
B 持ち手に特徴があるスタイリッシュなマグカップ
C 幼児が父の日に描いた父親の似顔絵

 

4.作家甲と編集者乙が二次的著作物について会話をしている。以下の会話A~Cのうち、最も適切なものはどれか。

A 甲「私の作品をドラマ化したいと言われました。ドラマの著作権はいつまで続くのですか?」
乙「甲さんの小説に係る著作権の存続期間が終了すると、ドラマの著作権の存続期間も終了します。」

B 甲「私の小説がドラマ化されたのですが、今度はそのドラマを元にアニメ化されました。私はアニメ化の話は聞いていないのですが・・・」
乙「アニメを制作したい人は、ドラマの著作権者だけでなく、原著作物の著作権者であるあなたに許諾を得なければいけません」

C 甲「私の作品がドラマ化されたのですが、そのドラマの著作権が譲渡されるそうです。」
乙「二次的著作物の著作権を譲渡する場合、原著作物の著作権も同時に譲渡しなければいけません」

 

5.著作物について最も適切なものはどれか。

A 時事の報道は著作物である。

B 公表された著作物は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金を受けない場合には、常に公に上演し、演奏し、上映し、又は口述することができる。

C 公表された著作物は、点字により複製することができる。

 

【意匠編】

1.意匠権に関して最も適切なものはどれか。

ア 意匠権の存続期間は、意匠登録出願の日から20年で終了する。

イ 秘密意匠の意匠権の秘密期間は、意匠権の設定登録の日から6ヶ月以内の期間を指定して請求した期間となる。

ウ 意匠権は、登録査定を受けた後に第1年分の登録料を納付し設定登録がなされると発生する。

 

【商標編】
1.以下のA~Cのうち、商標権について最も不適切なものはどれか。

A 継続して三年以上日本国内において商標権者が指定商品について登録商標の使用をしていない場合において不使用取消審判が請求されたときでも、商標登録が取り消されない場合がある。

B 商標権が消滅した後は、商標権を分割することはできない。

C 薬剤師の松本清が自分の調剤薬局で患者に渡す袋に「松本清薬局」と付すことは、指定商品「医療用機械器具」や「包帯」について商標「マツモトキヨシ」を有する商標権者の権利を侵害しない。

 

2.以下のA~Cのうち商標登録されないものはどれか。

A シュークリームの食感

B 見る方向によって違う模様に見える色

C 立体的形状のみからなる商標

 

3.商標の審査について最も不適切なものはどれか。
A すでに有名な商標の場合、特許庁へ商標登録出願しなくても商標登録される場合がある。

B 指定商品「携帯電話」について、商標「シルバー」が登録される場合がある。

C 洋服の販売を行っている会社が指定商品「お菓子」で商標登録出願をしても、商標登録される場合がある。

 

【条約編】
1.A~Cのうち、パリ条約について適切に述べたものはどれか。

A パリ条約では、特許や実用新案だけでなく、著作権が保護されます。
B パリ条約の正文は英語です。
C パリ条約では原産地名称及び不正競争防止に関するものも保護されます。

 

2.PCT出願制度について以下のA~Cから最も適切なものを選べ。

A 日本に第一国出願した場合にしか日本を指定国から除外することはできない。

B PCT出願には「事後指定」という制度がある。

C 国内出願を優先権主張の基礎とした場合以外でも日本国の指定を除外することができる。

 

3.TRIPS協定に関して最も不適切なものはどれか。
A この協定の適用上「知的所有権」に著作権は含まれない。

B 知的所有権の保護に関し加盟国が他の国の国民に与える利益,特典,特権又は免除は、他のすべての加盟国の国民に対し即時かつ無条件に与えられる。

C 各加盟国は知的所有権の保護に関し、自国民に与える待遇よりも不利でない待遇を他の加盟国の国民に与える。

 

【特許編】
1.特許権の侵害に関して最も適切なものを以下のA〜Cから選べ。

A 特許権者は予め警告をしなくては差止請求をすることができない。

B 特許無効審判は利害関係人でなければ請求できない。

C 特許権の専用実施権者は差止請求をすることができない。

 

2.A~Cのうち、審査請求について、最も不適切なものはどれか。

A  特許出願人に限り、審査請求後に審査請求を取り下げることができる。

B 特許出願してから3年経過後も出願審査請求をすることができる場合がある。

C 特許出願人以外の者も出願審査請求をすることができる。

 

3.以下のA~Cのうち、特許法における発明者として最も不適切な者はどれか。

A サッカー好きの小学生
B 赤字続きの零細企業
C 製薬会社から転職してきた自動車会社の営業担当

 

4.以下のA〜Cのうち、特許法による出願公開に関して最も適切なものはどれか。

A 特許出願はしたものの、その特許出願の内容を見られたくないと考えた場合には、出願公開をする前に特許出願を取り下げることができる。

B 特許出願はしたものの、その特許出願の内容を見られたくないと考えた場合には、出願公開をする前に特許出願を秘密請求することにより出願内容を秘密にすることができる。

C 特許出願前に補償金請求権が発生することがある。

 

5.A~Cのうち、拒絶理由通知を受けた特許出願人の対応として最も不適切なものはどれか。

A 特許出願を分割する。

B 出願変更をする。

C 不服審判を請求する。

 

【その他】
1.以下のA〜Cのうち、契約について最も不適切なものはどれか。

A 契約は、「申込み」の意思表示と「承諾」の「意思表示の合致」によって成立する。

B 契約内容が公序良俗に反するものは無効(民法90条)である。

C 未成年者がおこなった契約を取り消すときは、親権者が取り消すことができるが未成年者本人が取り消すことはできない。

 

2.不正競争防止法に関し最も不適切なものを選べ。

A 不正競争防止法は、国民経済の健全な発展に寄与することを目的としている。

B 不正競争防止法にいう「商標」は、商標法第二条第一項に規定する商標と同じである。

C 不正競争防止法にいう「商品の形態」とは、意匠法第二条第一項に規定する意匠と同じである。