ゲーム攻略サイト「ヘイグ」の記事が大手ゲーム攻略サイトGameWithに”パクられた”として話題になっています。
最終的にGameWith側からヘイグへの謝罪はあったそうですが、これは氷山の一角でしょう。

 

なぜなら、GameWithの陳述の中にあるように「まずはヘイグで記事を確認し、それを元にGameWithのライターが記事を作成 → 事実確認や検証は公開後に行う」という著作権侵害行為が当然のように行われていたからです。

 

ちなみにこの行為を著作権法的に説明すると、複製権(著作権法21条)の侵害及び公衆送信権(著作権法23条)の侵害更には同一性保持権(著作権法20条)の侵害となります。

会社ぐるみでやっているので組織的な犯罪です。

 

したがって、著作権侵害を行った個人は、十年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金、又はこれを併科され、GameWithは三億円以下の罰金刑となります。

 

ヘイグ以外のゲーム攻略サイトも恐らくはたくさん”パクられて”いたでしょうから、そんなサイトの運営者はGameWithを刑事告訴することもできます。

 

GameWIthの月刊PVは7億を超えていたといいますし、今まで泣き寝入りしていたゲーム攻略サイトの運営者はGameWIthを刑事告訴して刑事罰を与えるということも考えられます。

 

ただし、個人のブロガーではなくて、会社として組織でゲーム攻略情報を載せていた会社は刑事告訴しにくいと思います。

なぜなら、「自社も同じように著作権侵害をしている可能性があるから」。

 

完全なる被害者なら訴えることもできますが、同じ穴のむじなは声を大きくできません。

 

ですから、もし刑事告訴するとしたら、GameWithに大量に”パクられてしまった”個人のファンブログの運営者でしょう。

(なお、言うまでもないことですがこの記事の題名の「welqしている」とは、「welqのようなことをしている」の意味、つまり、「パクってまとめただけの記事を公開」していることを指します。)

 

それにしても、GameWithの初期の対応から分かる通り、本当に著作権教育って行き届いていないのだな・・・と改めて実感しました。

 

社員研修で”そんなこと”に時間もお金もかけたくないという気持ちはわかるけど・・・

 

知財を疎かにしたら会社自体が潰れますよ

 

今の時代、形のある物よりも知財の方がずっと価値があります。

 

ただ、そういうことは頭では分かっていても法律知識なんてないから自分に都合の良いことや儲かることは(違法であるとは頭の片隅で認識しつつも)、儲かるもんだからどんどんやっちゃう。
それで行き着くところは豚箱という・・・。

 

私はしつこいくらい知財教育の重要性を何度も言っているけれど、本当に全ての社員に知財のイロハくらいは教えないと駄目。もちろん経営者も少しは知っておくべきです。

 

知財といっても特許とかは知らなくても大丈夫。知財の全体像と著作権法をちょこっとやればそれで罪を犯す確率は格段に減ります。

 

もちろんゲーム攻略サイトの運営会社とかだけじゃなくて全ての会社が著作権教育を受けないと駄目です。

私なんか自分のサイトの記事を知財部のある大きな会社の研修教材として勝手に使われたり、法律系ライターの人にコピペされたりといった著作権侵害を受けてきました。

 

あなたが今していることが著作権の侵害なんだよぉぉー!!(心の叫び)

 

まさかあんな見た目へっぽこサイトが企業の研修で使われるなんて思わなかったわっ。
まあ、見た目はともかく、内容的にはいたって真面目です。

 

最初のうちは著作権侵害しないで!と思っていたけれど、今ではもう諦めて、「教育目的ならプリントアウトしてください。」ということにしました。 →「知財の知識」利用規約

 

というわけで、企業のみなさん、知財の知識を見て勉強してください。紙媒体へのプリントアウトも可能です。

法律系ライターさんや知財のセミナーを開催する方、コピペは勘弁してください。

 

ちなみに知財の知識は初級者向けの記事も弁護士等専門家向けの記事も混在して書かれているからただ漫然と読んでいるだけでは知識がつかないと思います。

また、雰囲気がへっぽこでふざけているので、真面目な研修には向きません。

ですから、ある程度真面目な雰囲気で学びたいという企業様や、

基礎からきちんと学びたいという企業様はお問い合わせください。

 

企業ごとにオーダーメイドした資料を作ります。

 

では、これからライネル(マスターモード版。)を倒しに行く娘のためにきび団子を作ります。