世の社長さんたちにとっての大きな悩み。それは、売上の減少と経費の増大。
これが逆に、売上アップ・経費減少 になってくれたらいいのに・・・。
経費のうち最も高額なのが人件費です。この人件費を余計に支出せずに収益を増やす方法はないでしょうか。
簡単に思いつく手段としては、
サービス残業をさせる
正社員を解雇して派遣社員やバイトで済ませる
といったところです。
しかし、これらは従業員を苦しめるだけです。
もうちょっとマシな解決法はないでしょうか。
優秀な従業員を雇う
優秀な人だけを雇えたらいいですね。
でも、機械的で誰にでも出来る仕事なら”優秀”でなくてもいいわけです。
職種や業種によりますね。
機械に任せる
これはいいですね!
IFRです。「人がいないのに人がすべき仕事をしてくれる」わけですから。
機械は一度購入すればお給料を払わなくてもずっと働き続けてくれます。
今はまだ性能的に未熟ですが、そのうち会社の受付の仕事などはロボットが出来るようになるでしょう。
pepper君も20万円以下で購入できますし面白いかもしれません。
発想を転換して「お客様に働かせる」のはどうでしょうか。
つまり、飲食業だったらセルフサービスにしてお客様に自由に飲食物を持っていってもらったり、お皿洗いまでさせることによって料金割引をしてもいいかもしれません。
また、商品やサービスに自信があるなら、お客様に商品やサービスのレビューを書いてもらうのもいいでしょう。
さて、ここまでは思いつきで検討してきましたが、ここからはしっかり問題解決してみたいと思います。
IFRについてはもう述べたので、矛盾マトリクスを使ってみたいと思います。
改善パラメータは「生産性」です。
悪化するパラメータは、「費用」ですが、無いので代わりに「静止物体の使用エネルギー」と「移動物体の使用エネルギー」を当てはめてみます(人間って動くときもあれば動かない時もあるので・・・。非技術的なことへの当てはめは難しいですね)。
1,35,10,38,19とでました。順に検討していきます。
1は「分割原理」
限られたリソース(人員)を時間や場所によって分割して使うということでしょうか。
すると、専門的な仕事は社内のその種の仕事が得意な人や外部の人に割り振って、誰にでも出来る仕事は人件費の安いバイトに任せるといいかもしれません。
また、シフト制にするというのもいいかもしれません。
一日4時間労働でも二人の人に交代で入ってもらえば一人の人が8時間労働したことと同じになります。
しかも短時間なら十分に睡眠をとって元気なときに働いてもらえますから、一人の人をクタクタになるまでこき使うよりも生産性が高くなります。
従業員満足度も高くなりますし、働くお母さんたちをそのように雇うことができれば、体外的にも良いアピールができます。
35は「パラメータ変更原理」です。
従業員のパラメータ、つまり能力を上げることによって生産性を増すことができます。
資格を取ってもらうといったことが当たります。
10は「先取り作用原理」
人件費の高い正社員が仕事をする前に、データを集めたりするような簡単な仕事は人件費の安いバイトに任せるといいでしょう。
38は「高濃度酸素原理」
従業員ではなく、彼らが働く環境を改善してみてはどうでしょうか。
たとえば仕事中に音楽を聞くと生産性がアップする人もいますし、いつでも無料だけど極上のコーヒーを飲めるようにしておくというのもいいかもしれません。
19「周期的作用原理」
定期的にイベントを開催して従業員のやる気をアップしてはどうでしょうか。
社内カラオケ大会でもいいですしボーリング大会でも構いません。
社長ではなく、従業員が喜んでくれるようなイベントを開催するべきでしょう。
イベントによっては従業員に負担をかけてしまうので選び方には注意してください。
たとえば、ゴルフが嫌いな従業員をむりやりゴルフ大会に連れて行くのは可哀想です。
以上、人件費を上げずに収益を増やす方法でした。
必要以上に多くの人を雇ったり、大切な資源である従業員をこき使うことなく、逆に大切にすることによって生産性をあげられるので効果的な方法ではないでしょうか。