無印良品敗訴に見る中国における日本有名商標先取りの危険性

「無印良品」を展開する日本企業・良品計画が中国で無印良品の商標権を保有する「北京棉田紡績品有限公司」と商標権を巡り争っていた訴訟の上訴審で、良品計画が敗訴しました。
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そして、賠償金など約1000万円を支払うよう命じる判決が下り良品計画は賠償金を払ったそうです。
中国は二審制のため、これで判決が確定することになります。

負けてしまった理由としては、良品計画が中国市場に参入する前に商標登録を済ませておくことができず、現地企業に先を越されたからだとされています。

 
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中国企業の本業は繊維業で、タオルなど綿製品だけ「無印良品」の商標権を保有しています。しかし、誠実に商売をしていたとは言い難いでしょう。どう考えても無印良品ブランドへのフリーライドです。

こういうことをすると中国が知財立国を目指して頑張っても中国という国のブランドを毀損してしまうので、この判決は中国全体にとってもよくなかったのではと思います。

 

これから中国進出を目指す日本企業にとっては恐ろしいことこの上ないでしょう。

「海外で商標をとらないといけないことはわかっているけど、調べてみたら料金は数十万以上かかることがわかって躊躇している」という人も多いでしょう。

日本での商標出願なら自社でやってしまっても良いでしょうが(失敗も多いのであまり好ましくはないけれど)、海外への商標出願は一般の方には負担が大きすぎるので、なるべく安く助成金を受けながら海外で商標を取得する方法について知りたい場合にはご相談ください。

特に、中小企業様の場合ですと料金については心配なことが多いでしょうから料金の妥当性についてもご相談に乗ります。お気軽にお問い合わせください。