あなたは、靴を洗っているでしょうか?
あなたがビジネスパーソンだったら、自分で洗うことはないかもしれません。
「洗うなんて面倒くさい。新しいのを買えばいーじゃん」と考え、ビジネスシューズを洗うという意識を持たれる方は少ないのではないかと思います。
私は、ごくたまに夫の靴を洗いますが、なるべく洗う回数を減らすために、ワックスを綺麗にかけり、同じ靴を2日続けて履かない等「靴が傷まない&汚れないように」予め防止策をとっています。
さて、「靴を洗濯したい」という悩みを抱えているのは、ビジネスシューズやスニーカーを履く人やその家族です。
うちの下の子はまだ小さいので、靴を洗濯する機会はあまりありません。
子供はよく靴を片方無くしますし(買ったその日になくしたこともあります)、あっという間にサイズが合わなくなってしまうので、洗濯をする前に新しい靴を買ってしまうのです。
洗うとしたら、靴の中敷きだけを洗濯機でガーッと洗って済ませるくらいです。
しかし、子供が小学生以上になると、ある程度長持ちするし、よく汚すようになるので、洗濯する必要が出てきます。
特に、子供が部活をしている場合には、その必要性は更に高まります。
また、お子さんの数が多い場合は、上履き+外履き×人数なので、手洗いするのはかなりの負担です。
お父さんのビジネスシューズやお母さんの靴も合わせると相当の負担です。
洗濯機で洗ってしまえれば良いのですが、上履きならまだしも、外履きを洗濯機で洗うのは抵抗があるでしょう。(私は上履きも洗濯機で洗うことが出来ません)
コインランドリーには靴専用洗濯機があるのですが、思うように汚れが落ちず(靴裏はピカピカになるけれど、内側が汚いまま)、また、家庭で靴専用洗濯機を買うのは場所を取り、邪魔です。
そこで、「靴を綺麗にしたい。ただし、余計なお金や場所を使いたくない」という問題を解決したいと思います。
結論だけ知りたい方は下の方へスクロールして解決策だけ読んでください。
新製品アイデアが欲しい方や、お前の話を聞いてやるよという寛大な方は、このままお読みください。
いつも通り、最初に理想の状態を考えてみたいと思います。
理想は、「靴が綺麗になるという効果があるのに、物がない状態」です。
ですから、靴専用洗濯機のような場所を取る家電があってはいけません。
・・・ということは、「子供が自分自身で洗う」のが一番いいということになります。
各家庭での躾の問題もあるでしょうが、私は、これが一番いいと思います。
しかし、私自身はあまり自分で靴を洗った経験がありません。
母親が靴を洗ってくれているところを横から眺めていた記憶はあるのですが・・・。
というわけで、靴を洗うのを子供に強いるのもどうかなと思うので、違う解決策が欲しいところです。
靴を綺麗に洗える家電があればいいのですが、洗濯機は場所をとります。
既に家庭にある洗濯機は衣類を洗うものなので、靴を洗うのには使いたくありません。
靴専用洗濯機はスペースを取ります。
いちいちコインランドリーに行くのは手間ですし、お金もかかります。
では、どうすればいいのでしょうか。
私が考えたアイデアは、SLPと発明原理13「逆発想原理」、発明原理18「機械的振動原理」を利用した、「超小さな洗濯機」です。
これは、靴の中に入れる電動靴ブラシです。
最初に考えたのは、ハンドミキサーのような靴ブラシだったのですが、人が手で持つという作業すらもなくしました。
どうやって使うのかというと、お風呂に入った時に体を洗ったついでに靴底の大きな汚れを取り除いておきます。
それから、のんびりお風呂に浸かり、お風呂の後に、放置してあった靴をお風呂の残り湯の中に浮かべて、靴の中に洗剤と小型洗濯機を入れます。
スイッチをいれて数分放置します。
あとは勝手に洗濯してもらえるので、洗い終わったら水をかけてお風呂場と一緒に洗うだけ。
洗濯機は汚れませんし場所も取りません。お湯は残り湯、つまり使い終わり、もともと捨てるものなので、エコです。
大きな汚れは髪の毛と一緒に排水口のネットに引っかかってくれるので排水口も詰まりません。
見た目は可愛く卵のようなデザインにすれば、主婦にも好まれるのではないでしょうか。
ニッチ向け製品を作ってみたい家電会社さんはぜひ販売してください。
ちなみにこの発明の新規性については特許調査をしていないので分からないのですが、仮に同じような発明をしている人がいなかったとしても、この発明は特許を取れません。
私がブログに公開してしまったので、今日(2015年7月25日)以降に同じ発明をしても、このブログの記事が原因で拒絶(特許法49条)されてしまうからです。
でも、製品を作ることは出来ます。
作っても私から「アイデア使用料をよこせ!」と言ってくることはないので、アイデアは使っていただいて構いません。(ちなみに作ったからといって即売れるわけではないので、売るためにはまた別の努力が必要となります)
さて、家電の新製品アイデアを述べましたが、今度は視点を変えて、靴の方を洗えるようにしてはどうでしょうか。
洗えるといっても、ただ水に強い素材にするというのではありません。
分解して洗濯機で洗いやすくするのです。
家庭で主婦が靴を洗濯機に入れるときに一番気になるのが、砂利などが洗濯機を痛めてしまうということです。したがって、靴底を取り外すことができれば、あとは、私がしていたように中敷きや靴紐などは洗濯ネットに入れて洗えます。
一番汚れる靴底だけは、機械に頼らず自分で洗います。
オススメは、やはり入浴中に洗うことです。
お風呂場には髪の毛などが排水口へ落ちるのを防ぐために目の荒い網がありますが、それが砂利も止めてくれるので、掃除の手間は増えません。
また、「靴を洗うブラシ」で洗うときに、一番大変なのが、靴の内側を洗うという作業です。
それに比べて靴の裏側を洗うという作業は楽です。
靴底だけ買い換えることができれば10年以上同じ靴を履き続けることができるようになります。
シンプルなデザインの靴なら初期投資は高くても、ずっと履き続けることができるのなら、
高くても買おうと思う人がたくさんいるでしょう。
もちろん、そんな製品を売り出すと、自社製品とのカニバリゼーションを引き起こします。
つまり、今までは数年に一度商品を買ってくれていたお客様が10年に一度しか靴を買ってくれなくなってしまいます。
それは大きな損失になります。
したがって、既にブランドを築き上げた靴の会社は進出しにくい事業です。
一方、これから新たに靴のブランディングをしていきたいと思っている会社にとってはイノベーションを起こす機会になります。
大企業が真似できない(真似をするとカニバリゼーションを起こすため真似したくてもできない)ということは、ライバルが少ないので大きく稼ぐことができます。
しかも、ユーザーに取っては、気に入った靴をずっと履くことができるので、ユーザーロイヤリティも高くなります。
必然的にブランディングが図れます。
本当にユーザーのことを考えてユーザー目線でアフターサービスをすることができれば、
安い使い捨ての靴で我慢していたお客様をも呼び込むことができるでしょう。
10年履き続けられる高品質の靴なんて、素敵じゃないですか。
ちなみに私は同じスニーカーを何年も履き続けています。
デザインがシンプルなので飽きませんし、毎日履くことはしないのでなかなか痛みません。
ただ、靴底が少しすり減っているので、靴底だけでも変えたいなとは思っています。
高かったのですが、十分に元は取ったと思います(笑)
靴を洗濯したいという問題の解決策:
● 子供自身が洗う
● お風呂の残り湯の中に浮かべて使うタイプの小型洗濯機を買う(誰か開発してくださいw )。
● 洗濯機ではなく、靴自体が「簡単に洗える(easy washable)」構造になる
(靴を汚しやすい部活をやっている子供の親などに特に需要があると思われる)
ちなみに私自身は、上履きも洗濯機で洗うのに抵抗があるので、小型洗濯機が欲しいです。
安価で売り出せたらかなり売れると思うのですがどうでしょう。
一人暮らしのビジネスマンとかもおしゃれに気を使う人は買ってくれるのではないかなと思います。靴だけでなく、シャツなども洗えるようにしたらいいですね。
小型洗濯機については特許を調べていない(特許調査の仕方)のですが、マッサージ器だとかハンドミキサーだとか、別の分野の技術を応用することになるかもしれません。
その場合は、進歩性(特許法29条2項)ではねられてしまう可能性があります。
用途発明としてなら特許を取れるでしょう。
そして、特許権の保持者と交渉して、クロスライセンス(特許法92条)を結び、または、利用発明(特許法72条)として、特許権者に特許使用料を支払います。
すでに特許権をお持ちの方は、他人に用途発明の特許権を取られる前に、国内優先権(特許法41条)などを利用して、強力な特許網を築いてください。