SNSでの争いを避ける方法

SNSが生まれてからというもの、人々は中毒のようにSNSにハマるようになりました。

知らない人と繋がり、承認欲求も満たせるSNSが広まるのは自明の理です。

しかし、SNSにはデメリットもあります。
その一つが、「議論によって消耗する」ことです。

世の中には色々な考えの人がいるため、公開アカウントで運営していると、思いもしなかった人からコメントを受けることがあります。
それが良いコメントならばいいのですが、悪意のあるコメントを付けられることもあるでしょう。
しかも、恐ろしく非論理的で文章を読めていない人からのトンチンカンなコメントであることもあるでしょう。
友達やフォロワーが多ければ多いほどその危険性は増えます。

場合によってはフォロワーからそのような意味不明なコメントを受けることもあるでしょう。
そして、あなたは腹が立つはずです。
どうにかして自分の正当性を知らしめてやりたい、相手が間違っていることを教えてやりたいと思うでしょう。

しかし、対応すればするほど泥沼にハマる虞れがあります。
なぜなら、根本的に考えの違う人とわかりあえるなんて無理だからです。

たとえば、あなたが博愛主義者で誰とでも仲良くすべきだという思想の持ち主だったとします。
そんなあなたの意見は、差別主義者から見たらイラつく考えです。
そのため、差別主義者はどうにかしてあなたを傷つけてやろうと難癖を付けてきます。
名誉毀損レベルの発言をするかもしれません。

相手が非論理的だと思ったら、あなたが採るべき方法は一つ。
無視です。
なぜなら意見の違う相手との議論は疲れてしまうからです。
そして、相手を説得で変えることは100%出来ないからです。

もう一度言います。100パーセント無理です。
たとえ客観的に正しいデータを示しても無理です。

人は、自分が見たいデータだけを見ます。
望まないものは目に入りません。
客観的事実というものに人の考えを変える力はありません。
だって、いくらでも補足したり読み替えることが出来るから。
そして、別のデータで過去のデータを取り消したことに出来るから。

人は、他人から言われて変わることはありません。

その時点では自分が正しいと信じ込んでいるために、絶対に相手の意見に耳を傾けようなんて思わないのです。

ただし、何があっても変われないというわけではありません。
人は、自分が体験すれば変われます。

たとえば前述の差別主義者がアメリカ旅行へ行き、アジア人蔑視を受けた場合、被差別者の気持ちを理解し、むやみに人を傷つける発言をすべきではないということを学ぶはずです。

しかし、そのような機会が無い限り、人はずっと同じ考えを保有したままです。

 

特にSNSというものは、極端で自分では言えないけれど誰しもが心の奥底で思っている憎悪のようなものを表現するとウケますので、思想が極端に偏りがちです。

 

まともな人はそんな意見は流しますが、エンタメとして楽しむ人がそのような意見に乗ります。

 

では、どうすれば冷静に自分を保てるのでしょうか。

それには、「意見は述べる。議論はしない」というのが一番です。

 

意見がある人は淡々とそれを述べれば良いだけです。
議論の必要はありません。
議論していけないということはありませんが不毛です。

 

説得で他人を変えることは出来ないということを知っているだけで、トラブルを回避することが出来るようになります。

なお、「自分の考えは間違いかもしれない」という気持ちを持つことは成長する上でプラスになります。

「自分はこう!」と自己を確立している人の方がウケが良いのですが、自己成長を考えたら、一つの意見に固執せず、葦のようにしなやかで柔軟な考え方でいたいものです。