昨日はポジティブアプローチという問題解決手法を採り上げましたが、今日はポジティブアプローチのうちの一つ、ソリューションフォーカスアプローチについて採り上げてみたいと思います。

 

ソリューションフォーカスアプローチのどこら辺がポジティブなのかというと、問題の分析や探索を行うギャップアプローチと違い、問題の解決した姿=ソリューションに近づくことに焦点を当てているところです。

 

以下の3つがソリューションフォーカスのポイントです。

 

①事実をポジティブに捉える

「彼女ができない」という事実をただとらえるのではなく「彼女が欲しい」と考え、彼女がいるようになっている状態を思い描きます。

 

②自分のなかに解決策を求める
外に解決策を求めません。
自分のなか、特に自分の経験のなかに解決策を求めます。
その経験はどんなに些細なことでも構いません。

 

たとえば、「つい食べ過ぎてしまう」という問題の解決策は、サプリに頼ったりエステに行くことではありません。

「友達と電話をしているときは空腹を感じなかった」→楽しいことに集中していれば食欲に支配されない という成功体験のなかに眠っています。

 

③到達点を確認し、出来ることを考える

理想を100点としたら、現在何点なのか評価し、100点に足りない部分は、1点でも増やすために何が出来るかを考えます。

 

上記3点ができたらあとは「やりたいこと」を実行するだけです。

 

ポジティブアプローチですので「嫌なことを義務的に」するのではなく、「やりたいこと」を楽しんでやります。

 

もちろん人間ですので、ついついネガティブな考えにとらわれてしまい、うまく実行に移せないときもあるでしょう。でも、そんなときでも後ろ向きに考えるのではなく、あくまでもポジティブに、少しでも向上したら大げさに自分を褒めて進みます。

 

勉強しなければいけないのについ怠けてしまう自分を責めて自己嫌悪に陥るのではなく、テレビを見てしまったけれど、10分勉強できた。昨日はゼロだったから大きな向上だ!とポジティブに捉えます。

 

ソリューションフォーカスには3つのポイントの他に3つの原則があります。

 

①順調に進んでいるなら維持する

順調に進んでいるなら下手に手を加えないでそのまま続けます。下手にアレンジを加えると台無しにしてしまう可能性がありますから。
僅かでも筋トレの効果が出ているのならそのまま続けます。やめたら元の木阿弥です。

 

飽きっぽい人は要注意です。

 

②うまくいったことを繰り返す

自分に厳しいと、せっかくうまくいったことも「まぐれだ」とか「たいしたことない」と成功を軽視してしまいます。しかし、そんな小さな成功こそが大きな成功への第一歩です。

食後のデザートを我慢して100グラムやせたのなら、その生活習慣を続けるのです。

 

③上手くいかないことはやめて違うことをする

うまくいかなかった方法に執着せずに違う方法を試みます。
同じやり方から違う結果は生まれないからです。

 

糖質制限をしてもイライラすることが多く、思ったより効果も出ていないのなら、自分には合っていないということです。

糖質制限にはさっさと見切りをつけて、違うダイエット方法を試しましょう。

 

日本人は謙虚を美徳とし、自分に厳しく真面目な人が多いので、ポジティブアプローチは本能的には採りにくいと思います。

 

でも、だからこそ、劇的な変化を望める問題解決手法です。

 

試しても減るものはないので、ぜひすぐにでもお試しください。