お正月は実家で本ばかり読んで過ごした福田です。
日頃、育児で休む暇も無い生活を送っていた人間にとっては実家は天国ですね・・・。
両親には感謝、感謝です。
自分の実家だけでなく夫の実家でも本を読んでばかりいるのだからどれだけぐうたら嫁なのでしょう。
お義父さん、お義母さん、ありがとうっっ!!
さて、実家(両家)ではどちらもケーブルテレビに加入していないので、テレビを見るときはリアルタイムで流れているものか、録画したものだけでした。
普段リアルタイムでテレビをあまり見ない子どもたちにとっては、テレビコマーシャルというものが非常にウザい存在だったようです。
「どうなるの!?」と思うような良いところでCMになってしまうので、何度もブーブー言っていました。
そりゃそうですよね。
こういうCM入れると余計視聴者はユーチューブとかケーブルテレビに流れちゃうよね、と思いました。
テレビ局も本気でビジネスモデルを考え直さないといけない時期に来ています。
まあ、ユーチューブの広告も同じく「ウザい」わけですが。
では、テレビ局はどのようにビジネスモデルを変換したら良いのでしょうか?
一つには、CMやスポンサー制度を止めるということが考えられます。
スポンサーではなく視聴者に向き合って、視聴者のための番組作りをします。
それにより、視聴者の番組へ対する信頼度や忠誠心が上がることになります。
また、スポンサー制度は残しつつも、ネット広告のように成果報酬型広告にするということも考えられます。
計測が難しくお金もかかりますが、ネットに比べテレビには信頼感がありますからやってみるのも面白いと思います。
テレビの視聴者は高齢化が進んでいるので高齢者向けの番組を増やすということも考えられますが、広告が減り、若年層向けの魅力的な番組を増やせば、視聴者の若返りを図ることもできるでしょう。
ここで、視聴者がCMを飛ばすことができる試みとして非常に面白い発明があるのでご紹介してみたいと思います。
ソニーが今から10年前の2009年に特許出願した「System for converting television commercials into interactive networked video gamesAbstract」と題する発明です。
どんな発明なのか端折って簡単にテキトーに説明すると、「CMを見たくない人は立ち上がってブランド名を叫べばCMを飛ばしてあげるよ」というものです。
いや、何それ・・・www ←お前の説明もな
悪くいうと、プライドを捨てて企業に尻尾を振ればCMを見なくて済む、というとんでもない発明でございます。
そこまでするか!という人もいれば、
それだけでいいの?企業名や商品名くらいいくらでも言うよ。「プレイステーション!」「マクドナルド!」「イエス!高○クリニック!」という人もいるでしょう。
近くに誰もいないのだったら、後者の方法をとっても構いませんが、周りに人がいるときは、ブランド名を叫ぶなんて、とてもできないのでは・・・と思っていました。
ところが、です。
もしかして、これ、結構いけるのでは?と思うようになりました。
昨夜久しぶりにツイッターを見てみたのですが、ZOZOの前澤友作社長がお年玉総額一億円プレゼントを行っていました(昨日で終了)。
一人につき100万円当たります。当選するのは、前澤友作氏のアカウントをフォローしてリツイートした人だけ。
めちゃくちゃたくさんの人がツイートしていました。
そりゃそうですよね。運が良ければ100万円もらえるのですから。
わざわざ複数アカウントを作ってまでリツイートしている人もいました。
(ついでに便乗詐欺をしている人も・・・)
ビジネスをしている人や実名アカウントはリツイートなんてしないだろうと思っていたのですが、実名アカウントの人でも躊躇なくリツイートしています。
金の力、すごい!ww
zozoのブランディング的にはマイナスかもしれませんが(成金的、下品、とのイメージが付くため)、マーケティング的には大成功でしょう。
(ちなみに前澤氏のパーソナルブランディング的には彼らしくていいのかも。あれだけの成功者で知名度も併せ持っていることからこういうことをしても「らしくて」良いと認識してもらえそうです。)
そんなわけで、人はお金や自分の利益のためにならプライドを捨てられると考えました。
だからといってソニーのこの特許発明が有効に機能するかというとそれもまた難しいでしょう。
テレビを見ながらいちいちブランド名を叫びたくないですよね。
場合によってはキャッチコピーまで叫ばせられるかもしれませんし。
「ファイトー!いっぱーつ!リ○ビタンデー!」とか。
「痛くなったらすぐセデ○」とか。
「安さ爆発○○!」は辛いかも・・・w
でもね、私はこういう特許発明好きなんです。
何だこれ、って思われそうですが、そういう「変」なものが時代を変えるのですから。
チャレンジ精神旺盛なソニーらしくて良いではないですか。
アパレルもテレビ局も家電メーカーも時代と共にその姿を変えていくのですから、10年後には今とは全然違った特許発明やビジネスが生まれているのでしょうね。
そんな未来を想像するのも楽しいです。