田端プリンスホテルvsプリンスホテルのその後

東京都北区田端新町のホテルが「田端プリンスホテル」との名称を掲げホテル業を営んでいたことに対しプリンスホテルが名称差し止めを求めていた事件、覚えていらっしゃるでしょうか。

あの事件、ホテルの中国人オーナーの王さんが「プリンスは私の名前だ」と譲らなかったことでゴタゴタしていましたが(王の英訳はキングでしょ・・・)、結局田端プリンスホテル側がプリンスホテルの主張を全面的に認めることで決着がついたようです。

・・とは言っても、その変遷が気になります。

まず、王さんは最初にプリンスホテルから怒られた段階では、「田端プリンスホテルとプリンスホテルを誤認なんかしない」と主張しプリンスホテルの主張を認めようとはしませんでした(侵害訴訟では類似と判断されることが明らかです)。

しかし、実際は誤認している人がたくさんいたようで、その後『田端プリンスホテル』は外観の表記を『Tabata Prinz Hotel』にしたようです。
英語表記をドイツ語表記にして逃れられると思ったのでしょうが、称呼が似ているから無理過ぎます。
『STEINS;GATE』に倣って『Prinz;TABATA HOTEL』にしたら逃れられそうですが・・・(しかもオーナーの王さんが「トゥットゥルー」と言って出迎えてくれるサービス付き)。

 

その後、記事によりますと、田端プリンスホテル側は以下の主張を全て受け入れているようです。

(1)田端プリンスホテルは「プリンスホテル」やプリンスホテルの名称(英語表記を含む)およびその一部も今後一切使用しない。
(2)9月27日までに(和解から3週間以内)に田端プリンスのHPからプリンスホテルやプリンスホテルの名称を削除する。
(3)12月5日までに(和解から3カ月以内)に田端プリンスの看板、パンフレット、チラシ等広告宣伝物、ルームキー、アメニティ、リネン等備品類を廃棄する。
(4)今後の田端プリンスの広告物にもプリンスホテルとは無関係である旨の文言を明記する。
(5)被告が出願している商標を取り下げる。

・・・とは言っても、グーグルで検索してみたら、『田端王子ホテル』になっているだけだったので、ちょっと納得できません。
『田端王ホテル』にしろ、と思うのですが。

ホテルのメインの利用者は中国人で、中国人にとっては『田端王子ホテル』は『田端プリンスホテル』と変わりないですからね・・・。

観念が類似するため、更なる使用差し止めが認められるのではないかと思いますので、プリンスホテルにはぜひ『田端王子ホテル』の使用差し止めを求めてほしいところです。
(12月5日までに「田端王子ホテル」の使用も止めるかもしれないけど)