セレブが自分自身の写真をSNSにアップしたらカメラマンの著作権侵害になるのか

俳優リアム・ヘムズワースが、パパラッチされた自身の写真を無断でインスタグラムに投稿して著作権侵害で15万ドルの損害賠償を求める訴えを起こされたそうです。

ヘムズワースは今年6月にも2度にわたってこの写真をインスタグラムに投稿し、ファンにティーン・チョイス・アワードへの投票を呼び掛けており、原告であるパパラッチは「故意で悪質な行為」と主張しているそうです。

セレブもパパラッチも興味無いわ・・・。
と思いつつも著作権侵害の問題ですし知財ブログがそんなコメントで済ませるわけにはいかないのでコメントしてみます。

まず、多くの人は、「パパラッチの写真に15万ドルもの価値があるのか?」と思うことでしょう。
桁外れですよね。
「ラッキー著作権侵害」じゃないですか。
セレブが著作権への意識が低いために意図せず著作権侵害をしてしまい、棚ぼた的にカメラマンが権利を主張できただけです。
こんなことを認めたら、訴訟大国アメリカではセレブへの著作権啓蒙活動を邪魔しようとする人すら現れそうです。

では、セレブのこのような行為が実際に著作権侵害となるのかというと、まずなりません。
アメリカの裁判での言葉を借りると、
「そのポーズを決めたのはセレブ自自身。
パパラッチの撮った写真の許可なき投稿は著作権侵害ではない。そもそもその写真に著作権は存在しない。」
となります。

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まあ、カメラマン自身もアングルとか光とか色々考えているんでしょうけど、その写真の魅力はそのセレブ自身だからだよねということです。
カメラマンが撮った別の一般人の写真には15万ドルの価値もないよね。そのセレブだったから15万ドルもふっかけてるんだよね。
ズルいことするなよ。
という、至極当たり前の理論です。

 

もちろんいかなる場合にもパパラッチに著作権は無いというわけではありません。

ただ、あまり著作権に関してうるさく言うようなカメラマンだとセレブから疎まれて仕事の依頼が無いでしょうし(というかパパラッチは元々疎まれている存在ですね・・・)、汚い仕事というイメージが付きまとっていることから仕返しが怖いのでこういうことでお金をふんだくろうとするのではなく、良い仕事をしてその価値の対価としてお金を受け取りたいものです。

パパラッチの撮った自分の写真を許可なくプロモーションに使うセレブと、頼まれてもいないのにセレブの写真を勝手に撮ってセレブ自身が使ったら「権利侵害!」と起こるパパラッチのどっちが「故意で悪質な行為」なんだよっていうね・・・。