子どものためのCIDコース 一年生一学期ガイドブック6

過去に何があったか?そして未来には何があるだろうか?

(時間とともに変化するシステムたち)

レッスン1.

「時間とともに変化するシステムたち」というトピックは、お互いに補完し合う方向性を有しています。

まず一番目に、時間という概念を知っていることです。

6〜7歳の子供達は、時間というものについてよく理解していません。(昨日、今日、明日、来週、年内、1分、1時間、2レッスンなどなど)。

「これは何だった?そしてどうなる?」というトピックは抽象的な概念からもっと理解しやすいものへと変化する助けとなるでしょう。

2つ目に、システムは時間の中で変わります(人間は成長する、水が流れる、季節は変わる、人間が世界を知る)。そして、これらの変化は創造的な問題解決に使われます。

3つ目に、時間についてのコースの中で人によって創られたシステムは、創造者によって改善されました。

このプロセスであなたの周りの様々な問題が創造的問題解決手法によって解決します。

一年生にとって、一番目に上述したやり方を理解し、知識とスキルを使い、そして、二番目の方法(これまでのところ、そのような問題を解くのは彼には難しすぎます)を知ることができれば十分です。

 

1. 準備

2. 宿題のチェック

3. レッスンへの手引

 

それは帰ってこれない。

そして、限りがない。

それは止まれない。

全てはその中に住むことができる。

それはいつなのか告げることができる。

幸せなことや不幸なことが起きたら、

誕生日が来たら、

その動きは止まる。

それはノロノロと進む。

それはとても早く進む。

それは違う国々で人々に言う。

テレビのスクリーンをつけるときに。

そして、野生の部族でも。

みんながそれを知っている。・・・・・・

 

時間の絵を描こう。

今日は君の未来を決めるさいしょの日。

失敗しないようにがんばろう!

4. メイントピック

今日は、新しい経験があなたを待っています。それは、時間との経験です。

ときどき、時間の流れを遅く感じることがあります。数分、数時間・・・日々がのろのろと過ぎます。

逆もまたしかり。クリスマスが来たと思ったら、あっという間に新年が来ます。

さあ、一つ目のグループの作業です。:

(どんなもんだいでもいいので、たとえばなぞなぞのような5〜7分で解ける問題を出してください)

2つ目のグループはもっと複雑な作業をします。一つ目のグループが問題を解いている間にあなたたちは、全ての物を遠くにどけて静かに座り、沈黙を保っていなければいけません。

 

始めましょう。

 

 

そして、経験の中の最も重要なことです。

 

グループ1のみなさん、どれだけの時間が過ぎましたか?

– 1分。

– 3分。

– では、グループ2のみなさんはどう思いますか?

– 10分。

– 5分。

– 15分。

– ありがとう。時間を見ましょう。5分ですね。

でも、どういうことでしょう?グループ1の人たちの時間はあっという間に過ぎました。しかし、グループ2の人たちの時間はとてもゆっくりと過ぎています。これはどういうことでしょう?

- 私達のなぞなぞはとても楽しくて、すぐにでも解きたいと思いました。それと、5分過ぎたことなんて気づきませんでした。

– 他にどんなときに時間はいつの間にか過ぎますか?

– 天気の良い日に外出したときです。

– コンピューターで遊んでいるときかな。

– 何か面白いことに巻き込まれているときだね。

– 面白い本を読んでいるとき!

– では、グループ2の人たちはどうですか?

– 退屈でした。レッスン時間の半分は過ぎたかのような気がしました。

– どんなときに時間がゆっくりと過ぎているような気がしましたか?

– 何もすることがないときです。

– 何かを待っている時とかね。

– 暇で話す相手がいないときかな。

– 時間というものは不思議ですね。

 

朝、どんな風に準備をしているのか絵を描いてみよう!

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いろいろな絵が描かれたことでしょう。:

– 言われたシチュエーションを行動してみたり、;

– 子どもたちに、間違ってもいいから描いてごらんと言って、その後訂正してあげたり、;- 描いたものを切り取って、動かして、それから戻してみたり、;

– そして最後に、どんな種類の行動や経過、時間のコースのイベントも、フィルムを現像する段階のようなスキルにしてしまいます。

次のステップは、ことわざを作っているアイ・エヌ・ムラシェブスカによって作られた面白い方法の理解です。

 

そして、さあ、私達の”映画”を(どのように学校へ行く準備をしているか)よく見てください。

映画の一場面を見ながら、私はこういうでしょう。「急がば回れ」

 

人々の知恵は、このことわざに集約されています。

 

聞いてください。:”自業自得”、”天国に行きたい者はパン無しで生きなければいけない”。

それと、他にどんなことわざをあなたは知っていますか?

 

老人は、経験を若い人たちに伝えようとします。

 

あなたのおじいさんやおばあさん、お母さん、お父さんが言うことをよく聞くべきだと助言いたします。もし、注意深く聞くことを学んだら、あなたや人々、あなたの周りの人々についてもっとたくさんのことを知ることができるでしょう。

 

トールキンのホビットの物語では、一人の賢いエルフが小さなホビットに言いました。

”君が生まれる前に人々はここに住んでいました。そして、君がいなくなった後は、人々がここに住むでしょう。世界は私達を取り巻いています。

あなたは気にもとめないでしょう。でも、あなたはその中にいて、それはあなたの中にいるのです。”

 

あなたも自分でことわざを作ってみたいですか?

実際問題として、ことわざの中では、人の全ての生活が反映されているのです。そして、私たちは私達の生活についてことわざを作れるのです。

さあ、ことわざを作ってみましょう。

”急ぎすぎるー最も遅くなる”

 

このことわざは、「急ぎすぎず、注意深く考えなさい」という助言をくれます。

そんなわけで、あなたが急ぎすぎると何も良いことはないのです。

ダイアグラムを見てみましょう。

”蛙がどんなに吹き込んだとしても、雄牛のようには見えない。”

– 蛙は何をしていますか?

– 空気を吸っています。

– どうなりましたか?

– 小さいので怖くは見えません。

– もしことわざのなかに行動があったら、それは演技の中の1シーンとして演じられます。さあ、演じてみましょう!

行動 1: 私は編み物をしているふりをします。

行動 2: 私は、どんなに快適で温かいかを表現します。

ここからどんなことわざが導かれますか?

 

“編み物をする人は寒くなることはない”

生徒たちはそれぞれのことわざを演じます。

 

もし生徒たちがことわざを作ったり演じることを困難と感じるなら、このときになって初めて、あなたはことわざが書かれた紙を見せることが出来ます。

そして、生徒たちは、ただことわざに書いてあることを演じることを求められます。この段階が終わったら、生徒たちは独自の考案を生み出すことが出来ます。

1年生のためのカードインデックスにはクラスで練習できることわざがあります。

 

一日中!

マリーナ ヴィッシュネヴェチカヤ

[翻訳者注:ここにはロシア語で書かれた詩が記載されています。しかし、直接翻訳しても意味を成しません。なぜなら、この詩はレッスンと直接の意味を成さないからです。原作者は教師がそれぞれ好きな詩を示すようにとおっしゃっています。]

 

6. スピーチスキルの成長と創造的な物の制作

これは、ある冬の朝、公園で起きたことです。お母さんはレナに散歩に行くように言いました。しかし、お昼までには帰るように何度も言い聞かせました。

レナは家を飛び出て、カラスのクラックと一緒に作ったかまくらのところまで行きました。

– クラック!とレナは叫びました。

私たちはこの3日間というもの、ずっとこのかまくらを作っているわ。そして、いつもランチに遅れてしまうの。きっと今回もまたランチに遅れてしまうわ。だって、私は時計を持っていないもの・・・。

勇気のあるカラスは、レナをそのままにはしておけませんでした。そして、すぐにどこかでと飛んでいきました。

彼はお父さんの時計とスキースティックを持って帰ってきました。

–  お父さんがこの時計を一日だけ貸してくれたんだ。でも、でも、この時計と、スキースティックで僕たちは太陽時計を作らなければいけない。

クラックは雪の上に円を描きました。そして、中心にスティックを置きました。

– スティックの影はぼくたちの太陽時計の針になるんだ。とクラックは言いました。そして、お父さんの時計を見ました。時計はちょうど9時を指していました。そこで、私たちは、スティックが影を落としているところに9を書きました。

 

日の出から日の入りまで太陽が動くことにより、スティックの影も動きました。

時計が10時を示した時、クラックは10を影がある場所に書きました。

そのようにして、昼休みももちろん、一日中クラックとレナは太陽時計を書いていました。

でも、太陽時計の一部は書かれませんでした。だって、夜は太陽はありませんし、レナもクラックも寝ているからです。

 

– 「もし雪が降ってせっかく書いた数字を消してしまったらどうしよう? 」とレナは言いました。

(何をすべきかあなたも考えてみましょう)

 

– 「じゃあ、すべての数字の横に小さな雪の玉か氷の彫刻を置こう。」とクラックは言いました。

「雪がそれを隠すには時間がたくさんかかるからね。」

そして、私たちは9の横に鳥の像を置きました。鳥はとても早起きですからね。

10の横には狐の彫刻を、11の横にはくまの彫刻を、そして、12の横にはレナの彫刻を置きました。レナは12時にランチがありますから。

 

生徒たちはきっとかまくらと太陽時計を見に来てレナとクラックをうらやましがるでしょう。 でも、羨む必要なんてないんですよ。誰でも太陽時計を作れるのです。あなたも作ってみませんか?

 

この話は、問題という形を採って話される方が良いかもしれません。もちろん、生徒たち自身によって問題が解かれることが望ましいです。生徒たちの経験によって問題は解けるはずです。

 

7. まとめ

このレッスンのまとめとして子供達の答え、例えば君の誕生日はもうすぐなの?とかこのレッスンはいつまで続くの?はとても良い実例になるでしょう。

[翻訳者注: このトピックのレッスン2は失われています。
著者の返信:topic 4から6は少し略された状態です。プレイと問題によって補完されます。 必要な場合には送ります。