”根っからの悪人”は存在するのか

よく、「あの人はキツイけど根は良い人なんですよ」なんて言い方をしますが、根が悪かったら水を吸えず腐ってしまうので、根っからの悪人なんて存在しないと思います。

いや、もちろん恩を仇で返すような人っていますよ。
人を利用するだけして恥を感じない人とか。

でも、「根っからの悪人」というものは存在しないと思うのです。

 

なぜなら、人間は皆元々赤ちゃんだったから!!

 

赤ちゃんって泣くくらいしかできませんよね。なーんにも出来ないでただ泣いて笑っておっぱい飲んでねんねしているだけの存在。
周りが助けてあげないと何一つ出来ない弱い存在。
それが赤ちゃんです。
そして、我々は皆赤ちゃんのときは赤ん坊だったのです(©進次郎)

赤ちゃんはきっと悪いことなんて考えていませんよね。
ただ抱っこされたいなとか眠いなとかお腹すいたなくらいしか考えていないと思うんですよ。元赤ちゃんとして覚えていないのではっきりとは言えませんけどね。

で、親や周りの人の反応によっていろんなことを覚えて人格形成されていきます。
放置されている赤ちゃんは泣かなくなるらしいのですが、これも学習ですね。
ネグレクトを受けていると、「他人=信用できない。頼れない存在」という考えが強化されると思います。
ゼロ歳にして育児放棄されていると他者への期待とか愛というものは育たないと思いますが、でもそれは当然の学習だと思います。

泣いたらすぐに抱っこしてもらえる環境ならば存分に泣いて欲求を満たして甘えることを覚えられますがこれも学習ですね。

いずれにせよ環境への対応なので、赤ちゃんという存在自体が悪だったり善というわけではありません。

 

人は自分と同じタイプの人を好きになる一方、違う考えや環境で育った人に恐怖を感じるので両者は中々相容れることは出来ません。どうしても同じ考えの人達同士で固まってしまいます。そして、多くはマジョリティがマイノリティを無視して楽しく過ごすことになります。

このときにマイノリティの権利を無視したマジョリティが悪かというとそういうわけではないでしょう。
マジョリティは学習によって「自分たちに有利な状況」を好んだだけであり、マイノリティの実情を知らないだけです。

差別は無知から来ると言いますが、他者のことを知らないから差別するだけであり、マジョリティも適切に学べばマイノリティを理解することができるようになるでしょう。

とはいえ、学んだところで自分たちに利益がないと考えた場合、マジョリティはマイノリティを無視するわけですから難しいものです。

いずれにせよ冒頭で述べたように、「根っからの悪人なんていない」のですから、人はそれぞれの正義を持ち、信じる正義があるが故に戦うのでしょう。
とすると、生き方として正解は、「戦うよりも踊る」ことなのではないかと思います。

BTSのダイナマイトが世界的に大流行しましたが、政治家や思想家たちの声よりも、美しい歌と踊りの方が人の本能に働きかけるのは、人は赤ちゃんのときから歌と踊りを愛していたからでしょう。

そうか、だから元アイドルグループのメンバーが政治家になるのか。そして不倫をするのか。これぞ文化ですなぁ・・・。となると、「政治家を選ぶときは顔が悪い方を選ぶ」という選び方が正しいのかもしれませんね。