EXILEのマスコットキャラクター「くまお」が突然avemocos(アヴェモコス)に改名され、EXILEファンが驚いています。
親しみやすい「くまお」という名称から突然発音しにくい洋風な名前になってしまったのでファンが戸惑うのも当然でしょう。

SNSでは、改名を悲しむファンの声で溢れています。

 

突然改名した理由は、商標登録を受けられなかったことにあります。(以下、分かりやすいように専門用語を使わずに説明します。)

 

株式会社LDH(EXILEのメンバーたちによる会社)は「くまお」について様々な分野で商標登録出願をしていました。

 

しかし、既に他者による登録商標が存在したのです。

 

商標権者は鎌田里苗さん。猫のくまおの飼い主さんです。
商標登録出願日は2017年6月12日です。

 

EXILEのくまおはこれよりも前から活動を始めています。
たとえば、twitterを見ると2017年5月に登録されています。

 

猫のくまおの方の商標は約1年後の2018年5月11日に商標登録されています。

 

一方、EXILEのくまおは、ホームページ上にオフィシャルショップ(https://ku-ma.shop 現在メンテナンス中で閲覧できません。多分、別ドメインで取得し直すと思います。)を開設したり、2018年5月16日からしまむらでプチプラグッズが販売されていました。

 

しかし、くまおが商売を行っていく上で、猫のくまおの商標権の存在は邪魔です。

 

そこで株式会社LDH JAPANは猫のくまおの商標登録に対して異議の申立てをしました。

 

理由はおそらくは

「くまおはEXILEのマスコットキャラクターで有名になっている。
猫のくまおの商標登録出願はくまおが有名になってからされた。
だから、不正の目的がある。商標登録を取り消せ」

といった感じだと思います。

 

しかし、特許庁は猫のくまおの商標権を取り消しませんでした。

だって、猫のくまおもそれなりに有名人・・・有名猫でしたし、EXILEのくまおに便乗しようとする不正の目的なんて見当たらなかったでしょうからね。

 

そんなわけでEXILE側は異議申立期間である2ヶ月を過ぎた7月に、突然、くまおの改名を発表したのでしょう。

 

かなり私の推測が混じってしまいましたが、こんなところなんじゃないかと思っています。

 

ただ、くまおほどの有名熊が改名するのは残念ですよね。

ですから、EXILE側としては、猫のくまおさんに「商標使わせてくま」と交渉した方が良かったのじゃないかな、と思います。

 

そしたら、猫のくまおも「いいにゃん。好きに使ってにゃん。でも、混同しないように混同防止処置を取ってにゃん。」と言ってくれたのではないかなと思います。

 

ちなみに商標の混同を防止するためには、たとえば「株式会社LDHのくまおは猫のくまおとは関係ありません」というような表示をします。

 

全ての商品に混同防止表示をするのは面倒ですが、ファンに愛されていた「くまお」のためにも、株式会社LDHさんは猫のくまおの飼い主さんと商標の利用許諾について話し合いをした方が良かったのではないかなと思います。

 

ちなみに、熊五郎の方の商標は大丈夫そうですが、アヴェモコスと兄弟の名前が熊五郎というのも変なので、熊五郎も改名するかもしれませんね。